「元気な香川支部・考動力あふれる関大」をモットーに独自の活動で地域に根を下ろす香川支部。総会・懇親会は「確かめよう青春・深めよう友情・高めよう母校愛」を合言葉に毎年100人以上の参加者が集まり、にぎやかに開かれる。再任されたばかりの川北文雄支部長(昭40法)=元香川県副知事=に元気の秘密を聞いた。聞き手は山下和彦校友(平2文)=四国新聞記者=。
―支部長続投が決まり、7期目がスタート。これまでを振り返って。
ここ十数年、毎年100人以上が集まって総会を開くことができている。特に桂文枝師匠(当時は三枝師匠)をゲストに迎えた平成17年は188人が集まった。最近は100人を切らないよう、総会準備会のメンバーには積極的に声掛けをお願いしている。
―支部活動を活発にするには財政面の安定化が必要だ。
会員の皆さんからの会費も貴重だが、平成11年から4年に1度発行している支部会員名簿事業が支部の活動を支える屋台骨になっている。1800人の会員を収録しているが、広告協賛金として約300万円の収入がある。名簿の編集と発送経費100万円ほどを差し引くと、残りは200万円だが、これが4年間の活動資金だ。年間にすると50万円になる。
―地元企業などから協賛金を募るわけだが、他の支部の皆さんからよく不思議がられる。
懇親会と称して、ただ飲んで騒ぐだけでは理解は得られないだろう。しかし、支部会員の多彩な人材が縦に、あるいは横につながり、「香川の発展のために社会貢献していくこと」を前面に押し出せば、賛同してもらえる。「元気な香川」を支部のモットーとしているのは、そのためだ。会員同士の親睦を深めることも大切だが、地域に根差した活動を支部として打ち出していくこと、校友会の地方組織という側面だけでなく、地元のために汗をかく団体であることを社会にアピールしていくことが、支部のためにもなるし、ひいては関西大学のPRにもなる。
―具体的には。
香川県では数年前から「四国八十八箇所霊場と遍路道」の世界遺産登録を目指す運動を展開しており、他の四国3県や地元経済団体、民間団体、NPOも動いている。こうした夢のある運動に香川支部としても積極的に関わっていきたい。香川支部だけに限らず、四国のすべての支部が一丸になれるテーマでもある。
―若い会員にも支部活動にもっと参加してほしい。今年の総会は107人の参加で、うち平成卒は32人、女性は7人だった。
総会では仕事や趣味などで、つながりを享受できるメリットも大いに強調したい。支部会員には金融関係者や公務員、大学教授、弁護士、自営業、それに各分野のOBと、実にさまざまな職種で活躍する人材が豊富だ。若い世代には「おっさんばっかりの会」と思わず、香川でのビジネスチャンスやネットワークづくりに、支部の人脈を活用してもらいたい。
―支部をどう活性化していくか、悩みは尽きない。
われわれも女子会、平成会と、活発に活動されている支部組織の運営手法をぜひ見習いたい。この機関誌「関大」で各地の支部の、さまざまなアイデアを取り上げてもらえれば、参考になるだろう。