2007年3月アーカイブ

 西成支部(縣荘一支部長)の本年度目標は「アカデミック西成支部」で、文化の薫りでイメージアップを図り、地域貢献・会員の増強に努めている。
 三月十日には西成区民センターにおいて、近現代史講演会「太平洋戦争末期の松根油増産計画」=全村あげて松根赤だすき=を、帝塚山学院中高等学校の廣瀬聡教諭(平12院)を講師にお招きして開催した。
 日本の敗戦が色濃くなる中、当時不足していた航空機燃料が松の根から得られる松根油を精製することで転用可能なため、日本政府は一九四四年(昭和十九年)十月二十三日松根油の緊急増産計画を発表した。
 原料の松の根を採掘するために、多くの子ども、女性、老人が勤労奉仕として終戦当日まで動員された。この松根油緊急増計画を通して近現代史や平和の大切さを講演頂いた。
 支部校友をはじめ友人の区民の方々も含めて三十人もご参加いただけ、盛況に終えることが出来た。(冨永淳一)

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