二九千里会
天満天神繁昌亭と相生楼へ 恒例の納涼懇親会で
二九千里会(鈴木清子会長)では、恒例の納涼懇親会を七月十三日、天満天神繁昌亭の鑑賞とすぐ近くにある老舗の割烹相生楼での会食で楽しんだ。
当日は朝から生憎の雨であったが、当会のオブザーバー藤本道人校友会前事務局次長、それに遠く福岡から原忠夫氏、滋賀から吉羽氏をお迎えして三十九人が十二時を目処に天満宮の正面鳥居に集合、切符を手にして繁昌亭に入場した。
繁昌亭は、本学の校友である河村静也君(桂三枝師匠)が、大阪に是非とも席亭をとの熱い思いから設立されたものである。椅子席二百の館内はこじんまりとしていて、天井には沢山の提灯が吊るされていて、寄席らしい雰囲気が身を包む。約三時間に渡る熱演には時間を忘れて鑑賞、その巧みな話術にはテレビ・ラジオでは味わえない迫力を感じた。
公演終了後、歩いて三分の相生楼へ移動、繁昌亭には出席出来なかった岡田氏、赤松氏、水島氏を加えて和やかな懇親会をもった。相生楼は関大の前身・関西法律学校の第一回校友総会(明治三十年十二月八日)が開かれた由緒のある料亭とのことで、部屋の佇まいや庭の一木一草にも大先輩のまなざしが感じられるようであった。
会食は大村幹事の開会の挨拶、鈴木会長の挨拶、水野初代会長の乾杯の音頭で開宴。スピーチでは、原忠夫氏が高校まで過ごされた東京荻窪での生い立ちを著された「荻窪アウトロー」の披露など話題はつきず、和気藹藹の懇親会となった。(森 知子)