経済人クラブ
チョーヤ梅酒・金銅会長が講演 「小さなオンリーワン企業」
経済人クラブ(樋口學会長)の第百七十七回例会が、九月十日に新阪急ホテルで開催され、一軸校友会長を来賓に迎え、会員四十人が出席。講演を拝聴の後、講師を囲んで懇親会が行われた。
今回の講師は、チョーヤ梅酒株式会社の代表取締役社長から九月初めに会長になられた金銅幸夫氏でテーマは「小さなオンリーワン企業」。
金銅会長は、同社の会社案内を資料に、創業の歴史から話を起こし、梅酒専門メーカーとして「お客様に良い商品を提供するため、" 南高梅"の主要な生産地である和歌山県をはじめ全国約九千軒の梅農家の育成に力を注いで、信頼関係を築いてきた」こと。わが国は健康ブームで梅酒の人気が高まっており、「梅酒と言えばチョーヤと思われているが、国内の梅酒市場は約三百億円。その内チョーヤ梅酒のシェアーは約半分である」こと。「梅酒は六月に漬け込んで商品になるまで一年以上かかるため、需要が伸びても簡単に増産はできない」こと。「日本の伝統酒を世界のリキュールにしたいとの思いで、ヨーロッパを皮切りにアメリカ、アジアと積極的に海外進出を進めている」ことなどを、「ウォッカの国ロシアでもアルコール度数の低い酒が好まれるようになり、売り上げが急速に伸びている」等のエピソードを交えながら約一時間講演され、「梅酒を通して日本の文化を世界に伝えていきたい」と結んだ。
経済人クラブ第177回例会
講演の後は、各テーブル席で名刺交換や情報交換など、初参加者を交えて会員の懇親が進められた。
(会計幹事 三坂康藏)