京都支部
三保ヶ関部屋朝稽古を見学 親方は元大関増位山
京都支部(牧村史朗支部長)事業委員会主催の恒例大阪春場所、相撲部屋朝稽古見学会は三月五日に実施された。
例年通り三保ヶ関部屋に向けてマイクロバスは、十三人を乗せ京都駅八条口前を早朝七時に出発した。名神高速、近畿自動車道を通り放出にある部屋に八時に到着。すでに朝稽古は始まっており熱のこもった稽古の真っ最中で、ぶつかり合う激しい稽古を真近かで見る。力士の肌からは湯気が上がるほどで、見ている私たちも思わず力が入る。必死に耐える力士、攻勢な力士、真剣な稽古にプロの凄さを見る。思わず固唾を呑むのは私一人ではあるまい。
九時半ごろ、激しかった充実感のある稽古も終わり、お相撲さんたち手作りのちゃんこ料理をごちそうになり舌鼓を打つ。親方や先ほどまで激しい稽古をしていた力士との歓談など、そのひとときは得難い素晴らしい体験をさせていただいた。
三保ヶ関親方は元大関増位山で、歌手でもあり大変な人気の「名大関」であった。今回もいろいろお世話になった校友の米澤さんは、親方の実兄であり、その縁で十五、六年前から春場所の朝稽古見学会が行われているとのこと。その恩恵に浴している私たちは誠にありがたいことと思う。
私は、朝稽古見学会への参加は昨年に続いて二度目で、部屋の独特の稽古と真剣に取り組む力士たちの姿、稽古場の張り詰めた独特の雰囲気などを体感し、何か一種の「虜」になった感じでもある。また、昨年の見学会ではまだ序の口であったロシア出身の阿覧が、この春場所の番付では早や幕下上位に位置しているのを見ると、本当にうれしく思うとともに感慨深い。
今年も見学会参加の機会に恵まれたことに感謝の念を抱くとともに、ぜひとももっと多くの校友諸氏にも素晴らしい体験をされたらと思う。 (43学新 岩永忠正)