明石関大クラブ
西国・太山寺街道を行く 喧噪の巷を離れて三時間
今年も文句なしの好天に恵まれた祝日の四月二十九日、明石関大クラブ(鈴木一雄会長)では恒例のウォーキング第五回を開催した。
午前九時半、JR魚住駅改札口前に校友と家族を合わせて十八人が集合、ボランティアガイドさん三人の先導で出発。
コースはもっぱら歴史の道、西国街道や太山寺街道をたどり、この狭い道を参勤交代が歩を進めたのかと、感慨にふけった。道中、長坂寺廃寺や、およそ四百年前に設けられたと推定される道標、また一つ一つが歴史を物語る社寺を巡った。
正覚寺から金ヶ崎神社、そして宋賢神社とガイドさんの解説に、来し方に思いを馳せ、今までは気にも止めない一片の軽い礼拝で過ごしていたことが、恥ずかしく思われた。
最後は大久保の北に位置する名刹「光触寺」。このお寺は戦国時代、兵庫県三木城攻めに赴いた武将秀吉が、休息に立ち寄って馬をつないだ松と、腰を下ろした木株で歴史的に有名と教えて下さった。
行程約三時間、喧噪の巷を離れて、郷土の由緒豊かな歴史遺産を見学させていただいた貴重なひとときだった。そして、終着点JR大久保駅前に集まり、再び現実に呼び戻された感のした有意義な今回のウォーキングだった。
快い疲れと、楽しく満足したウォーキングの締めくくりは、冷えたビールが喉にしみる懇親昼食会。次はどのようなすばらしいウォーキングか期待を胸に、来年の参加を約して解散となった。 (幹事長 斉藤雅彦)