明石関大クラブ
帆船「赤石」でクルージング 明石海峡・播磨灘に歓声
明石に迎えた十九年度事業部見学会が盛況裡に終始した満足感の余韻が残る翌日、十一月十一日、明石関大クラブ(鈴木一雄会長)のメンバー十人(二組の家族を含む)が明石海峡・播磨灘のヨットクルージングを体験した。
ヨットは、会計幹事藤本哲也さん(昭48院修・弁護士)が十人で共有する二十人乗りデンマーク製帆船「赤石」。
さすが大型ヨットとなれば、操舵・見張り・帆の係・船長等で六人のスタッフを配置。藤本さんがメンバーの、明石ヨットクラブから応援いただいた。ヨットの内部は、ワンルームマンションを凌ぐ豪華設備で、食堂・寝室・浴室・洗面所・キッチン・洋服たんすが完備。この船は五島列島や屋久島など遠距離航暦も有するが、スピードはゆっくりで、正に時間をぜいたくに使える人が、クルージングの条件のようである。
明石関大クラブヨットクルージング
さて当日は、やや波風ながら快晴に恵まれた。われわれは八時三十分明石港に集合、ヨット上にはすでにスタッフが手際よくロープをたぐり、出港に備えていた。九時出港、一路淡路島西浦の富島港を目指した。洋上は少々の西風で、これも「ジブ帆」という帆を操作して船体を安定させ、海面に浮かぶ「のり網いかだ」を巧みに避ける操船で、二時間を要して港に着いた。
上陸後徒歩二十分、北淡震災記念公園(野島断層保存館)を訪ね、兵庫県南部地震震度七のすさまじさの数々を目の当たりにして、自然災害の教訓を新たにした。昼食は港町ではのおいしい魚料理をご馳走になり、またヨットクラブのみなさんに謝意と懇親を深めているうちに、時間が経ち帰路についた。
海上は予報どおりいささかの荒れ模様となり、舳先がかぶる波浪にヨットが上下して、貴重な体験を満喫して歓声が上がりつつ、やがて明石港に着岸した。 平穏な海上に少しざわめいた波浪が、このクルージングをいっそう楽しくしてくれた一日だった。ちなみに往路・復路とも操舵は藤本さん、そしてスタッフのみなさん、本当にありがとうございました。 (会長 鈴木一雄)