芦屋支部
新しい校友会のあり方提言 市立美術博物館への支援など
「地域文化を応援する」。2月7日、芦屋市内のホテルで開かれた芦屋支部(上野義治支部長)総会は、単なる親睦の集いとしてだけではなく、新しい校友会のあり方を提言する場となった。初めて出席した上原洋充理事長も「社会、地域に貢献するのは大学の使命。芦屋支部の取り組みを心強く思う」と評価した。
芦屋支部が取り組む社会貢献とは、厳しい運営が続く芦屋市立美術博物館への支援。総会で上野支部長は、昨年5月からNPO法人「芦屋ミュージアム・マネジメント」の運営に、支部として積極参画している事情を説明し、「より良い町づくりのために尽くすのが校友会支部の役割」と強調、現役生も含めて参加した約100人の校友に理解と協力を求めた。
今年はこうした目的もふまえ、「文化講演の部」を新設。同館の明尾圭造学芸課長が、開催中だった「近世大坂文人画の世界」展について語り、芦屋支部との連携で母校所蔵のコレクションを中心にした貴重な展示が実現できたことを紹介、物心両面の支援を訴えた。
お堅い話の後は落語も。校友で落語家の林家染太さんによる高座「ときうどん」で盛り上がりをみせ、懇親会では豪華賞品があたるビンゴゲームで一喜一憂、応援団の演舞で絆を深めた。
今年は、大型プロジェクターで最新の母校の姿を映し出したり、ウエルカムドリンクを用意したりするなど新たな演出もあり、企画した山本淑子副支部長らは大満足。その中でも「地域貢献」は、進取の気性にあふれた関大マインドを刺激するキーワードとして、芦屋支部校友の新たな行動目標になりそうだ。(河合洋成)