尼崎支部
尼崎の歴史と文化を知る 70周年記念ウォークで
4月25日に支部設立70周年記念事業として、支部役員、家族、友人等を含めた21人が、春雨が降り続き予想外に冷え込む天候の中を地元「尼崎の歴史ウォーク」に集った。
午前10時、尼崎市立図書館を起点として、尼崎の代表的な歴史空間である寺町を訪れた。当日は関大の先輩で、現園田女子大学名誉教授の吉原栄徳先生にご同行願い、最初に1617年に建立された曹洞宗「全昌寺」の説明を聞き、次に1420年創立された本興寺を訪問。本堂で住職から寺町11ケ寺の歴史と当寺の重要文化財の講和を拝聴し見学を終えた。
その後、尼崎信用金庫が開設した「尼信博物館」「尼信世界の貯金箱博物館」を見学。尼信博物館では、数かずの貴重な展示品から城下町尼崎の歴史と文化を思い浮かべる事ができ、改めてもう一度ゆっくり訪れたいものだと思った。
寺町を後にして、今度は近松門左衛門と契沖の勉強ということで、車で近松記念館へ移動。昼食の後、田中正喜支部設立70周年記念実行委員長の挨拶で、吉原栄徳先生の講演会が開始された。
尼崎の偉人である近松と契沖について、其々の人生、時代背景、2人の特徴、2人が活躍した元禄時代は現代日本文化の創生期であったこと等々、約90分間にわたって講和を受けた。日頃地元で活動しつつも、あまり詳しくは理解していなかった尼崎の歴史を知ることができ、大変有意義な一日であった。最後に大角教雄副支部長の閉会挨拶で散会となった。(松本勝憲)