河内長野支部
ラモス瑠偉氏が「特別講演」 サッカー少年とフリートーク
8月1日、夏の甲子園、全国高校野球大阪大会決勝戦は「関大北陽vsPL学園」、ひょっとすれば高校野球の「関関戦?」と期待をもたせたが残念な結果となってしまった。
一方、決勝戦と同じ時間帯には、河内長野支部(上奥雅勇支部長)主催の大きなイベントが、元ミスユニバース日本代表、志岐幸子文学部准教授の司会で開催された。
平成17年11月に関西大学と河内長野市教育委員会とが締結した教育連携事業の一環として、「人間健康学部」の意図する教学が「支部創立50年事業」として相応しい事業であると考え、主催を関西大学に、後援に河内長野市、同教育委員会、同スポーツ振興会に協力をお願いし「市民フォーラム」として開催した。
挨拶で河田悌一学長は「地域貢献型の学部で、人々の健康と身体運動に関する十分な知識・技能を持った指導者を育成し、人々の暮らしを支える社会福祉制度をデザインできる人材を育成します」と抱負を述べた。
講演では、同学部の学部長予定者・竹内洋教授から「地域連携と新学部について」と題し、「21世紀を精神的にも肉体的にもおおらかに生きるための知識や技法を学ぶこと」と目標を語られた。
関西大学客員教授のラモス瑠偉氏から「サッカーと私の人生」の講演、地元のサッカー少年とフリートークが行われた。ラモス氏は特にドーハで行われた最終予選で数秒の間に逆転され、W杯の出場を逃した無念さ悔しさ、そこから生じる努力や目標など熱く語られ、サッカー少年たちに深い感動と夢を与えた。
フリートークでは、元TVキャスター志岐准教授司会の軽快な口調に、サッカー少年達は緊張することなく質問し、ラモス氏はユーモアを交えながら「地道な練習の繰り返しが精神的に強くし技術も向上する。諦めず、練習にも勉強にも努力するのが大切だ」と、わかり易く丁寧に答えられて、客席のご父母にも好印象を与えていた。
来場された500余人の方々に和田栄河内長野市教育長がお礼の挨拶をされ、「健全な身体に健全な精神が宿る、バランスのとれた教育に取り組みたい」と心強い希望を述べられ、2時間の「市民フォーラム」が閉幕した。
懇親会は、校友の木下幸勇書記の司会で始まり、大学関係者、近隣支部校友、地元各種団体代表、支部校友四十数人も加わり、安部誠治副学長は「人間健康学部」は高齢化する社会に必要とされ、専門職の若者の育成が時代の要請と熱く語られた。
続いて、壇上に河田学長、安部副学長、石井國男校友会副会長他、地元代表が加わり、威勢よく菰樽酒が打ち開かれ「人間健康学部」の門出を祝った。石井副会長の乾杯の発声で、和気藹々の宴が始まった。
時間の経過も忘れる頃、榎本正人副支部長の音頭で高らかに万歳三唱し、創立50周年事業の長尾保委員長が『市民フォーラム』開催に際し、関西大学、特に安部副学長の多大なる尽力に謝意を述べ、後援いただいた各団体の皆様に心からお礼を述べ、閉会した。(書記 木下幸勇)