応援団OB千成会
応援歌を力に 甲子園ボウルから ライスボウルへ
12月13日、61年ぶりとなる甲子園ボウル出場。応援団OB千成会(田中義昭会長)では、全会員1100人に応援参加協力を呼びかけたところ、141人の希望者があった。みんなワクワクした表情で、球場内へ入った。
私も、同期と一緒に球場へ入り、グラウンドに広がる光景を見た瞬間、現役だった時の気持ちが一気に甦ってきた。フィールドにはあの頃と変わらない、試合に備えてアップする選手・スタッフと、応援の準備をする応援団の姿があった。違うのは驚くほどたくさんのマスコミがいたことと、今日この場所は阪神甲子園球場、学生日本一を決める甲子園ボウルということだった。
「今年の関大アメフト強いね。もしかしたら甲子園ボウル行くかもよ」という周りの声が聞こえ始めた秋から、1試合1試合の結果を気にして新聞をチェックし、胸を躍らせていた。11月29日に甲子園ボウル出場を知った時は、驚きと同時に嬉しさがこみ上げてきた。試合は、決勝戦にふさわしく、どのプレーも見逃せない息を呑む展開が続いた。タッチダウンを取った後に流れる応援歌は、フィールドと応援席をひとつにしていた。
第4Qの後半、QBのダメ押しとなるタッチダウンが決まり、流れが一気に関大に来た。勝利をつかんだ時の熱い気持ちは今でも忘れられない。関大OGとして、歴史的な62季ぶりの勝利の瞬間に立ち会えたことを嬉しく思っている。
明けて正月3日、東京ドームでライスボウルが開催された。千成会は応援バスをチャーター、26人の参加があった。また、飛行機や新幹線での参加、そして関東在住の関係者も見えて57人という思わぬ参加者となり、50枚の予定チケットが足らなくなる程だった。この日の総入場者数は3万5742人にのぼったが、関大席はアウェイとは思えぬ程に多くの参加者があり、心強く感じた。