藤井寺支部
府下初の世界遺産候補 中山氏が古墳につき講演
7月24日、料亭こもだで来賓・会員合わせて33人の出席を得て、藤井寺支部(國下和男支部長)総会を開催した。
総会に先立ち、中山潔藤井寺市史編纂委員から、「近世の古市古墳群」と題する講演をいただいた。今年6月、国の文化審議会特別委員会は、藤井寺市等所在の「百舌鳥・古市古墳群」を世界文化遺産候補として、ユネスコ暫定リストに登載することを決定した。
藤井寺には、古代より多くの陵墓等の古墳があるが、それらは時代の推移とともに農民の草刈り場となるなど破壊が進むと、それらを修復することの繰り返しを続けて今日の古墳状況が維持されてきた。中山氏は、幕末の修陵事業など主に近世の古墳修復状況を解説され、当時の古墳の破壊修復状況や、先人達の古墳維持の苦労を知ることができた。
先人たちの努力に報いるべく、これら古墳を大阪で初めての世界遺産に登録することこそが、その破壊や損傷から守る唯一最善の方法であると確信した。
総会では、学歌斉唱、國下支部長の挨拶に続き、田中義昭校友会副会長から母校の近況説明等の祝辞をいただいた。議案はすべて満場一致で承認された。
懇親会では、近隣支部の代表から、各支部の近況が紹介され、和やかで楽しいひとときを過ごした。最後に逍遙歌を高らかに歌い上げ、本間副支部長の閉会の挨拶で滞りなく終了した。(副支部長 山田正雄)