博修士会
河田教授が防災減災を講演 役員改選で北嶋会長を再任
平成22年度の博修士会(北嶋弘一会長)総会が、今年4月開設された高槻ミューズキャンパスで、田中義昭校友会副会長等を来賓に迎え、7月31日開催された。
総会は、黙祷と学歌斉唱を行った後、21年度事業報告と収支決算報告を承認し、22年度予算案も全員一致で承認した。また、役員改選については、慣例に従って役員選考委員会を組織して選考の結果、北嶋弘一会長が再任された。
続く学術講演会では、関西大学大学院社会安全研究科長の河田惠昭教授から「これからの防災・減災について」と題して、過去の事例をまじえた講演をいただいた。災害の危機管理は、孫子の兵法「彼を知り、己を知れば、百戦危うからず」にあり、災害のメカニズムを知り、己の弱い所を知ることが大切である。つまり、大雨の時は「山の斜面から遠い2階の部屋で寝る」のが減災に繋がるとのことであった。また、気候変動などにより、経験による常識が通用せず、知識によって新しい常識を普及しなければならないと、社会安全学部の意義を強調された。講演後のキャンパス見学会に続いて開催された懇親会では、最高齢で関大博士号を取得された羽生和子氏(平20文博)から「江戸時代、漢方薬の歴史」刊行の話題提供があり、和やかな宴を過ごすことができた。最後に全員で逍遙歌を歌いお開きとなった。(篠塚義弘=平20会計)