グリークラブ
「井村圭吾追悼コンサート」 客席は感動の涙でいっぱい
9月12日にいずみホールで「井村圭吾追悼コンサート」が開催された。
井村さんは、関西大学在学中はグリークラブの主将を務め、卒業後市民オーケストラの指揮者として活躍された。30年前の1980年頃に関西大学グリークラブOB会の総務理事としてOB会の組織作りに貢献された。
1982年6月27日のグリークラブOB会総会に合わせて開催された家族親睦会での井村ファミリーの演奏は忘れられない。井村さんご夫妻、裕美さん、誠貴さんの楽器を使用したカルテット演奏。ご家族の将来を予感するような演奏だった。
昨年他界された井村さんの1周忌の時期に追悼コンサートが開催された。今はファゴット奏者としてご活躍の裕美さん、指揮者として活躍されておられる誠貴さん、その奥様であるアルトソリストの園子さん、そして圭吾さんの奥様であるソプラノソリストの美代子さんを中心に、まさしくファミリーで演奏された。
オーケストラは大阪シンフォニエッタ、井村ファミリーゆかりの多数の合唱団のメンバーがコーラスとして参加し、故人がこよなく愛したモーツァルトプログラムとして「Ave verumcorpus」、「レクイエム」を重厚に演奏。
圧巻はアンコール、故人が好きであった高田三郎の「水のいのち」より「雨」、そして故人が労音に勤務していた時代に親交のあった坂本九さんの曲から「見上げてごらん夜の星を」を美代子さんと園子さんのデュエット、そこに裕子さんのファゴットが加わりオーケストラとコーラスのコラボ大合唱、指揮は誠貴さん。アレンジが素晴らしく客席は感動の涙でいっぱいだった。
ほんとうに心暖かいコンサートであった。(栗本卓司)