富田林支部
推古天皇陵など史跡巡り 第1回歴史散歩の会開く
富田林支部(杉多弘至支部長)では、新たに発足した「歴史散歩の会」が第1回事業として南河内の史跡めぐり・パート1を企画。11月23日、校友20人が参加して太子町の飛鳥時代の王陵や日本最古の国道・竹内街道沿道の遺跡を訪ねて古代への思いを馳せた。
今回は、校友でもある太子町教育委員会文化財保護課勤務の鍋島隆宏さん(平5文)に講師をお願いし、現地案内をしていただいた。
午前10時、六枚橋を渡り竹内街道からスタート。まず国の登録文化財・大和棟「旧山本家住宅」から竹内街道歴史資料館へ。ここでは街道の歴史と周辺の遺跡を紹介、また往時の様子が伺える映像や資料が展示されていて見応えがあった。
昼食後、大化の改新の後即位し、政治の刷新を図ったと言われる「孝徳天皇陵」へ。さらに歩いて「科長神社」から遣隋使として初めて長安へ渡った「小野妹子の墓」を視察。次いで珍しい双方墳の「双子塚古墳」を経て593年に即位し最初の女帝として葬られた巨大な方墳「推古天皇陵」を視察。
最後に太子町のほぼ中央の台地上にある「用明天皇陵(河内磯長原陵)」を見学。本陵は、周りに空堀を巡らし、濠外堤を含めると東西100メートルの大方墳。一角には宮内庁の出先事務所がある。
講師の鍋島氏の終始熱心な解説に参加会員一同、郷土の歴史を再認識、感謝しながら午後3時過ぎ約7キロの歴史散歩を無事終えた。(幹事長 秦 純一)