関大大阪倶楽部
錦秋の湖南路に古刹を巡る 総会後は吟詠や手品楽しむ
関大大阪倶楽部(畑下辰典理事長)の22年度秋の総会は、11月28日に開催。総勢38人が参加して盛大な集いとなった。
今回は、和銅年間に紫香楽宮の鬼門鎮護の中心寺院として栄えた天台宗の古刹が今に現存する、「湖南路」を訪ねて、国宝の寺院建築並びに仏像の鑑賞を楽しみ、晩秋の紅葉を賞でて、一日を清遊した。
高速道路も渋滞なく、定刻に三か寺のトップ「常楽寺」に到着。寺僧の出迎えを受けて、国宝の入母屋造・桧皮葺の本堂や三重塔の縁起を拝聴し、また重文の風神・雷神の二十八部衆や釈迦如来の仏像を鑑賞し、且つ深紅の紅葉に彩られた全貌に圧倒された。
引き続き長寿寺でも、寺僧から縁起の解説をいただき、50年に一度の開帳という秘仏「春日厨子」(国宝)に手を合わせて、本堂(国宝)や丈六阿弥陀如来座像(重文)等を拝観し、長寿を祈願して後にした。
予定時刻には、総会会場「スエヒロ近江店」に到着。理事長挨拶、新参加の紹介に続き、吟詠「東風吹かば...」の朗々たる声に耳を傾け、手品の秘芸を楽しむといった余興で、食後のひとときを経過した。
最後の、「善水寺」では老僧の法話を拝聴し、また寺の縁起と国宝の本堂の建築構造の委細など、得難い逸話に接することができた。
午後4時に帰途についたが、車中はもっぱら「関西学生アメフト関関戦」のテレビ観戦に全員が一喜一憂する内に、無事帰阪した。(藤本道人)