経済人クラブ
北川前衆院議員が講演 新政権の政策に疑問提起
経済人クラブ(西村太一会長)第190回例会は、2月14日、大阪新阪急ホテルで開催され、来賓に畑下辰典・一軸浩幸名誉顧問、寺内俊太郎顧問・校友会長、サッカー全国大学選手権で母校に43年ぶりに優勝をもたらしていただいた島岡健太監督を迎え、北川知克前衆議院議員(昭49法)に「政権交代はしたけれど...」と題して講演いただいた。
「政権交代から1年5ヶ月が経過したが、新政権は国民の期待に応え、社会全体の閉塞感を打破し、日本社会をよりよき方向に進めているのかはなはなだ疑問」だと提起され、「政権交代」「マニフェスト」「政党政治の危機」「政治に対する信頼(政治と金)」などから見る今後の政治課題と日本社会のあるべき姿について幅広く述べていただいた。
特に、これまでの政治が「権力」を得ることを目標としてきた結果、弊害が出てきたことを指摘し、アーノルド・J・トインビー氏の「社会が衰退して行く時の現象」(①国民の心にエゴイズムが生じ大きくなる②国民が自立心を失う③指導者が大衆迎合を始める④若者の指導を怠るようになる⑤幸せを金や物の量で量るようになる)を紹介され、また、今後の「ものの見方」についても、安岡正篤氏の語録から①目先だけを見るものと、長い目で見るもの②一面的に見るものと、多面的・全面的に見るもの③枝葉末節を見るものと根本を見るもの、の3つをとりあげられた。
懇親会は、畑下名誉顧問から、学歌に歌われている「正義」について熱く語っていただき、乾杯。寺内会長からサッカー部優勝のお祝いの言葉と祝杯をいただき、島岡監督には天野正相談役からお祝いの金一封、能川幹事から花束が贈呈された。島岡監督からは当クラブに謝辞が述べられ、また当クラブ会員でサッカー部後援会会長の市田利夫氏(45法)から活動支援のお礼の言葉があり、会は、外の雪中の寒波を忘れ、講師、監督を囲み、熱い交流の輪が広がった。なお、今回新入会員として小野昭夫氏(40文新)、藤原輝之氏(59法)、特別参加として河野賢治氏(57商)福田平司氏(45学商)が紹介された。(代表幹事 田合邦臣)