八尾支部(中尾達夫支部長)では、地域密着を活動方針とする一環として、3月27日に総勢27
人の参加で八尾市内史跡めぐりを行った。
講師は佐々木裕子氏(平15院修史)、沢勲大阪経済法科大学名誉教授(西淀川支部長)、水野冨藏氏(名誉支部長)、松井幸一氏(昭41経)といった多彩な顔触れである。
出発時点の渋川神社では東日本大震災の犠牲者への黙祷を捧げた。八尾支部の小旗を列の前後に掲げ交通事故に注意をすると同時に、この小旗は関西大学のPRにもなった。また、地元FMラジオ局(FMちゃお)の取材を受けレポーターがマイクを片手に我々と同行することになった。
関西大学が古文書などの資料を分析した八尾市指定文化財「安中新田会所跡」を訪れ、学芸員の解説を受け、「物部守屋墳」へと歩を進める。ここでは、「日本史を学ぶ人なら一度は来たいと思う場所。地元の関心の高まりを!」と佐々木氏の熱弁。
次に訪れた場所は、52年前の昭和34年11月7日八尾支部誕生の地、大聖勝軍寺である。ここでは御堂の中にある、聖徳太子の壁画を寺側のご配慮により参観。この壁画を見られる事は非常に貴重な事である。
昼食場所として本堂の居間をお借りし、お茶とお菓子まで戴いた。
八尾には樟本神社という名の三神社があるが、鳥居の形が異なる。この解説を沢先生にお願いした。
地元の人が、メモを取る我々校友の姿を見て、「関大卒の方は、卒業後何年経っても向学心を失わないのですね」と感想を漏らしていたが、ゆっくりと約6キロの史跡めぐりをしながらの、早春の楽しい一日であった。(副支部長 南野佳子 昭36文)