女子秀麗会
139回目の都をどり鑑賞 芸妓さん京都名所を舞巡る
女子秀麗会(仁井ひろみ会長)は、4月10日、第6回の楽塾として京都「都をどり」を総勢30人で鑑賞した。京都に春の到来を告げる都をどりは139回目、「春花京都名所尽」と称した今年は、西本願寺から幕が開き、京の名所を春夏秋冬と舞妓さん、芸妓さんが舞い巡り、フィナーレを知恩院で迎えた。
一見華やかな都をどりも、今年は東日本大震災の発生に悩んだ末、義援金を募る形での開催を決められたとのこと。鑑賞する側もそのこと抜きでは鑑賞できない特別のものだった。
大学の大先輩、北条秀司先生の戯曲「京舞」は、この都をどり・井上流家元の話だが、「舞台にひとたび立てば、悲しさは胸に秘め、美しく・みやびに・楽しく」という、その言葉どおりの舞台だったと思う。
桜の花は一つ一つでは目立たないが、集団で咲くとどんな花よりも華やかだ。団結してこそ力を発揮する日本人の特性に、「都をどり」も「桜」も通じるものがあると感じたのは私だけではないと思われる。桜満開、特別な都をどりだった。(広報 新谷里美)