明石関大クラブ
城下町"あかし"を歩く 景観ウォーキングの会
明石関大クラブ(鈴木一雄会長)の恒例行事としてすっかり定着した「景観ウォーキングの会」も第8回を迎えた。
4月29日、今日のコースは文字どおり市の中心に位置する城下のまち"あかし"を歩くこととした。好天に恵まれた午前10時、JR明石駅に参集の校友と家族13人がボランティアガイドさんの先導で出発。
最初の「長寿院」には徳川家康の曽孫にあたる松平直明明石城8代目藩主から15代目松平斎宣までの歴代藩主とその夫人、子どもなど60基の御廟所がある。現在は城域も縮小されているが、現国道2号の走る道がかつての外堀であったと聞かされると、明石城の広大さが想像されることになった。
続いて「両馬川源平古戦場」、平忠度を祀る「忠度塚」、「稲爪神社」の山門は「左甚五郎」の名刀による彫り物が目を惹く。
旧街道宿場町「大蔵谷」は、大きな宿場として多くの旅人が集まり、そこに何頭もの馬がつながれたとは、往時をしのぶには様変わりが大きく、わずかに残る中二階の格子窓、白壁の古い家に遠い緑に思いをいたすことができた。
明石海岸に位置する「中崎公会堂」は、明治44年に白砂青松の地であった中崎海岸に建てられた、わが国最古といえる歴史と荘重さを有し、こけらおとしに文豪夏目漱石が講演したことは有名である。
万歩計はすでに1万2千歩近くになり、この「中崎公会堂」からわずか徒歩10分余り、天下の名勝「明石大蔵海岸」に沸く天然温泉「龍の湯」が疲れた体を迎えてくれた。快い湯にほてった空腹に待つは冷えたビールの乾杯。みんなが心に「逍遙歌」を口ずさみながら、よくぞ関大に学びけり。
2時30分、次回ウォーキングを期待して、楽しかった交友(校友)の催しは解散となった。(会長 鈴木一雄)