富田林支部
古市古墳群訪ねる 第2回歴史散歩の会
富田林支部(杉多弘至支部長)歴史散歩の会では5月15日、会員家族を含め22人が参加して、最近、世界文化遺産登録へ気運が高まっている藤井寺・羽曳野地区の古市古墳群を訪ねた。
古市古墳群には、墳丘長425メートルの応神天皇陵をはじめ200メートル以上の巨大な前方後円墳が7基、大小合わせ44の墳丘、墳墓がある。
これらは、4世紀末から6世紀前半に築かれたもので、大王陵級の巨大前方後円墳が多く、『宋書・南宋書・梁』に名をとどめる「倭の五王」の墳墓が含まれていると言う。参加者一行は、この「河内王朝」の時代に思いを馳せながら約8キロの道を歩いた。
コースは、近鉄「土師ノ里」から允恭天皇陵→道明寺天満宮(宝物館・修羅)→中津姫陵→小室山古墳→応神天皇陵→誉田八幡宮→羽曳野市役所まで。
講師は、昨年に続き鍋島隆宏さん(平5文・太子町教育委員会文化財保護課勤務・学芸員)に依頼。自作の貴重な資料により、それぞれの古墳の形体、特色、時代背景等について分かりやすく丁寧に解説していただいた。
最後に羽曳野市役所を訪ね、吉沢則男さん(60文・羽曳野市教育委員会勤務・学芸員)に屋上から四方に多く点在する墳丘の説明を受け、世界文化遺産登録に向けての取り組みについて語ってもらった。
今回の見学は、その一部に過ぎないが、さらに堺市の百舌鳥古墳群と一体となって、一日も早く世界文化遺産として登録されることを期待しながら解散した。(幹事長 秦 純一)