堺支部
盛大に創立70周年記念総会開催
堺支部は6月25日、リーガーロイヤルホテル堺で関西大学から上原理事長、楠見学長、寺内校友会長等のご臨席を賜るなか、近隣支部代表の方々を迎え、校友百余名の出席のもとに創立70周年記念総会を盛大に開催した。
第1部は野間幹事の司会のもと、応援団吹奏楽部の伴奏による学歌斉唱後、堺支部会員・と東日本大震災被災者の物故者へ黙祷を捧げ、隅谷支部長の挨拶で始まった。
本支部は昭和16年2月22日大浜公会堂で発会し、諸先輩の御尽力で今日を迎え、殊に天井前支部長は支部発展に大きく貢献。また昨年夏から実行委員会を発足させ、記念総会・記念誌発刊に向け準備し、目標額の資金も集まり校友の底力を実感した旨の挨拶がなされた。
次いで上原理事長の祝辞では、これからは堺が一つの拠点となる。堺キャンパスはコンペにおいて僅差で競り勝ってできた。堺キャンパスを中心にますます隆昌することを祈念したい旨の挨拶があり、楠見学長祝辞では、被災した学生の状況につき、その立ち直りに大学が貢献した話を披露された。寺内校友会長の祝辞の中で、関西大学も吹田・高槻、堺各キャンパスと広がってきた。校友会も一層盛り立てていきたいとのメッセージがなされた。
議案審議は議長に隅谷支部長が選出され、第1号議案~5号議案ともスムーズに流れ、審議は全て承認された。
次いで堺支部から、支部創立70周年を記念し堺キャンパスへ寄贈した物品目録が上原理事長へ渡され第1部は無事終了した。
第2部の講演では、関西大学会計専門職大学院教授宮本勝浩氏から「これからの堺の発展と情報の重要性」のテーマで講演をいただいた。氏は大阪府立大学に在籍されていた関係で堺市との連携が深く、現在も堺市人事院委員長の要職にもある。
堺市にシャープが来てから他の企業も集まり、政令指定都市の中で堺は財政状況が一番よい。しかし大震災で経済は落ち込み、電力も原発事故で関西電力も止まっている。政治の方で決めてもらわないと大変なことになると警鐘。その中で堺は鉄砲伝来で西洋に先駆け分業を始め、大量の鉄砲を作った。また情報では南蛮貿易で最先端の情報を得てそれをうまく使っている。情報の重要性につき、一番にそれを活用した小田信長の桶狭間の戦いやロスチャイルド財閥の話を交えて分かりやすく話された後、震災後東日本が停滞した今は、大阪を中心にして西日本が元気を出して日本をリードしていかなければならない。切断された部品供給のネットワークの回復を早急に図る必要がある。殊に、今後は人口の減少で経済力が下がるので経済活性化策を打ち出さなければならない。堺は「ものづくり力」をもっている。西日本経済のリード役としてその力を発揮すれば経済は活性化するとの力強いエールをいただいて講演は終了した。