八尾支部
地元FM局が同行取材 講師は文学博士小谷校友
八尾支部(中尾達夫支部長)では、地域密着活動の一つとして今年も「八尾市内史跡めぐり」を41人が参加し4月1日に実施した。講師は八尾市立歴史民俗資料館の文学博士小谷利明校友(57文)。
地元FMラジオ局のレポーターが同行取材。要所、要所で説明を受けながら常光寺へ。地蔵盆と河内音頭発祥地で知られた由緒ある寺の説明を受け、大阪夏の陣で敵の首実験をした縁側を天井板とした「血天井」や足利義満揮毫の扁額を特別拝観させてもらった。
河内木綿藍染保存会では、工房で実演を見ながら村西徳子理事長から型紙や顔料を加えた糊で布の模様を写す時の苦労話を受ける。展示室では、作品展を拝見。久宝寺寺内町の東の入り口では、講師から堀と土塁をめぐらし防備を固めた戦略上の町であると詳しい説明を受けた。
久宝寺まちなみセンターで昼食休憩後、講師による寺内町の講義を受ける。久宝寺御坊顕証寺の歴史的解説はワクワクする面白さだった。顕証寺は二度も本願寺に門跡を出した格別な寺院であった、など驚くばかりのお話であった。
質疑応答には、沢山の質問者があり、しっかりと予備知識を持って古墳や寺院の歴史等に関する質問に誠意ある講師の応答がなされ、造詣の深さに脱帽した。司会者がマイクを片手に動きまわる状態となり、最後に「質問は後一つ!」と制限する程であり、校友諸氏が卒業しても「関大」を誇りに、充実した人生を過ごしていることを垣間見ることが出来た充実した楽しい一時であった。「良かったネ」「楽しかった!」と感想を語り合いながら寺内町を自由散策する幸せな時間を味わった一日であった。(副支部長 南野佳子)