富田林支部
藤井寺の古墳・寺院廻る 講師鍋島氏が熱心な説明
富田林支部(杉多弘至支部長)では、第4回歴史散歩の会として『藤井寺周辺の古墳・古代寺院をめぐる』を、5月20日に行った。参加者は家族も含めて24人、回を追うごとに着実に増えている。
講師は、今回も太子町教育委員会生涯学習課勤務の鍋島隆宏さん(平5文)にお願いして、古墳・寺院等の説明をして頂いた。
10時に藤井寺駅に集合。辛国神社からスタートし、鉢塚古墳(国指定史跡)、仲哀天皇陵(第14代天皇)、割塚古墳(府指定史跡)をめぐり、5世紀の倭の5王また古墳の築造年代に話が及んだ。
野仲寺では、毎月18日のみの拝観である重文の弥勒菩薩思惟跏像と地蔵菩薩像を特別に拝観させて頂き、住職から直接説明を伺った。弥勒菩薩像には、造像記の銘文があり、文中「丙寅年(666年)」、「中宮天皇」、「弥勒御像」等の文字があり、特に「中宮天皇」が誰かということも、話題になっているものである。また境内にある創建当時の伽藍の礎石、天然記念物の山茶花、お染・久松の墓所も見学した。
その後、古代の水路である古市大溝の説明を受け、藤井寺市の生涯学習施設のシュラホールで食事の後、最後に西国観音霊場5番札所の葛井寺で説明を聞き日程を終了した。
講師の鍋島隆宏氏の熱心な説明に参加者一同感謝するとともに、次回のコースの要望をお聞きすることを述べて散会した。(幹事長 秦 純一)