西宮支部
東日本大震災で応援活動の消防局長・千福校友が講演
西宮支部(中川經夫支部長)の総会は、10月6日、池内啓三理事長、楠見晴重学長、河野昌弘西宮市長ほか来賓・校友・現役学生など106人の参加を得て、ノボテル甲子園で開催された。
学歌斉唱、先の姫路の工場爆発火災で亡くなった山本永浩消防副士長をはじめ物故校友へ黙祷を捧げた後、中川支部長の挨拶に続いて、来賓を代表して池内理事長、古川好男校友会副会長からお祝いの言葉を頂戴した。続いて議事に入り、すべての議案が承認を得て成立し、総会を閉会した。
第2部講演会では、大阪市消防局長・消防司監の千福好伸氏(51学経)を迎え、「東日本大震災(大阪消防の応援活動)と今後の消防行政について」の演題でお話しを伺った。
震災当日、高台に逃れた方々の撮られた映像には言葉もなく、一瞬にして町ひとつが消滅する津波の威力を、息をのんでただ見つめるだけだった。
大阪府消防隊は、地震発生6時間後には万博公園に105台の消防車が集合し、36時間かけて岩手県釜石市大槌町に入り、救助活動を行った。また、東京消防庁と共に福島第一原子力発電所事故における対応にもあたり、見事成功させた。経験したことのない困難と向き合い、使命感と無力感が交差する胸中、地元の方々との触合い、現地の様子や今後の問題点等の話に聞き入った。終了後盛大な拍手が沸き起こった。
ギタークラブの素晴らしい演奏により第3部懇親会が始まり、来賓を代表して楠見学長、河野西宮市長の祝辞を頂戴し、海蔵寺浩顧問の乾杯で食事に移った。
歓談の途中、継続事業である「留学生支援」対象の3人と「クラブ支援」対象のギタークラブ・ワンダーフォーゲル部に授与式を行い、挨拶・活動報告を受けた。途中質問や掛け声が飛ぶなど、終始賑やかに笑顔の絶えない交流となった。 (山本和世)