富田林支部
当麻の史跡を散策第5回歴史散歩の会
富田林支部(杉多弘至支部長)では、11月10日、第5回歴史散歩の会を開催。会員、家族を含め23人が参加し、二上山の東麓・葛城市当麻に点在する史跡を訪ねた。
近鉄「二上神社口駅」から掃守神社→加守寺廃寺跡→石光寺→傘堂→鳥谷口古墳→当麻山口神社→中将姫の墓→當麻寺までの約10kmのコース。
今回も講師として鍋島隆宏さん(平5文・太子町教育委員会勤務・学芸員)に依頼。いつものように自ら当日の参考資料を作っていただき、それぞれ史跡の概要や時代背景などについて、分かりやすく、丁寧に解説していただいた。
今回の特徴の一つは、皇位継承により自害された大津皇子の供養のため建立されたと言われる「加守寺廃寺(龍峯寺)跡」や一辺40センチ余りの一本柱の上に屋根だけ乗せた珍しい形の「傘堂」(元は中に阿弥陀仏が納められ、釣鐘もあったが、現在は石光寺、明円寺で保管)である。普段、余り知られていない所とあって、講師の説明に参加者も興味深く聞き入り、観察していた。
最後は、7世紀創建の古刹・當麻寺。境内には、本堂(曼荼羅堂)・東塔・西塔・金堂(塑像弥勒仏坐像)や當麻曼荼羅厨子・綴織當麻曼荼羅図などの国宝や重要文化財が数多くあるが、今回は、金堂、講堂に入り拝観した。
(幹事長 秦純一)