弓陵会
45年間使用の弓道場 閉場に名残り惜しむ
12月15日、ついに惜別の時となった。45年の長きにわたり、単に練習の場としてだけではなく、心のよりどころであった弓道場閉場の日である。かねてより念願であった新道場が、25年夏には落成される運びとなったのである。
当日、心配された雨も朝のうちにあがり、弓陵会OB・OG・現役部員の見守る中、井上顧問先生に参加をいただき、別れの儀式が厳かに始まった。敬愛する故森川師範ゆかりの脇差しを身につけた坂根師範の凛とした巻藁射礼に続き、現役主将の矢渡し、田中(OB会)会長の気迫のこもった納射など弓道の神髄をかみしめる感慨深い閉場式であった。
その後の記念射会では、最後の機会とあって多くのOB・OG諸氏がチーム戦を楽しみ、学生時代一番長い時を過ごした弓道場に名残を惜しんだのである。
同日、24年度総会および懇親会も開催され、新道場の予想図の紹介に、新生弓道部のさらなる活躍を強く願う総会であった。
懇親会では現役生も和やかにOB・OGとの歓談に交じり、創部60年の弓道部の長き歴史を感じ取っていたことだろう。
来る25年夏には60周年および新道場完成にあわせ盛大なる式典を予定し、多くの卒業生が新道場に集うことを期待し、長い一日に幕を閉じた。
(弓陵会副会長 栗尾宣行・53学商)