活発な支部活動

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関西大学臨床心理士会・関大法曹会 合同勉強会

 8月31日、大阪弁護士会館にて、関西大学臨床心理士会・関大法曹会の合同勉強会が開かれました。当日は台風接近の予報もあり、雨は大丈夫か、それより電車が動くのかとやきもきしましたが、蓋を開けてみれば雨も降らず、風も吹かず、時間どおりに勉強会を開くことができました。
s-法曹会・臨床心理士会勉強会.2.jpg さて、「合同勉強会」とは銘打ったものの第1回ということもあり、実際のところは臨床心理士の方を講師にお招きしての、弁護士のための勉強会となりましたが、日頃あまり接することのない臨床心理士の方のお話はどれも興味深く、出席した弁護士一同、強い関心を持って話に聞き入りました。とはいえ、そもそも「臨床心理士」とは何ぞや、というところから始めないといけないくらい、何も知らない弁護士集団。我が母校関大が、全国にわずか6校しかない臨床心理士の専門職大学院を有していることも初めて知りました。また、臨床心理士の資格を得た後も、5年ごとに更新のための研修があるとか。仮に5年ごとに弁護士資格を見直す制度ができたりしたら無事更新できるだろうかと、我が身を省みてしまいました。
 実際の仕事内容として、弁護士も関わりのある成年後見制度についてのお話があり、いわゆる認知症や統合失調症などにはどのような症状が見られるのか、どういった検査をするのか具体的な説明をしていただきました。また珍しいところでは性同一性障害の診断についてもお話いただき、普段あまり知ることのない分野のお話は興味が尽きませんでした。
法曹会・臨床心理士会勉強会.1.JPG とはいえ、せっかく臨床心理士の方に来ていただいたのですから、我々の日頃の悩みも聞いてもらいたい!ということで、質問コーナーは一転、お悩み相談室と化しました。性格的になかなか難しいクライアントを抱えている場合、どういうふうに接したらいいのか、日頃の対応は間違っていないのか、次々と質問が飛びだし、予定の時間を大幅に延長してしまいましたが、講師のお二人はどの質問にも丁寧に答えて下さいました。
 今回の勉強会で、臨床心理士=カウンセラーというだけではなく、とても幅広くお仕事をされているということが分かりました。弁護士の仕事も実はとても幅広いものです。ですから両者が連携できる分野はいろいろあるのではないか、そんな可能性も感じさせてくれる2時間でした。
 最後になりましたが、講師を務めて下さいました二宮ひとみ先生、岡村香織先生、お忙しい中どうもありがとうございました。今後も第2回、第3回と回を重ねていけたらと願っています。
                      (関大法曹会副幹事長 岩田祐子)

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