葦文会
ハッピーリタイヤ盛会に サンケイビルの北村さん
いま世界にときめく中村健吾のベースが鮮烈な低音を響かす。白崎彩子の指がピアノに舞う。華麗なジャズのライブでパーティが開幕した。
これは「北村公宏さんと"そよ風を楽しむ会"」で10月3日、大阪市北区のサンケイプラザ小ホールで開かれた。
校友の北村公宏さん(昭32学法)が、サンケイビルをリタイアされるのを記念してのパーティで、葦文会の渡部基義会長が中心となって呼びかけたところ約140人もの有志が集まった。
北村さんは在学中の1955年に学友会委員長に選ばれて関大に新風を吹き込み、卒業後はサンケイホールに勤め文化の興隆に尽くすなど、その功績は高く評価されている。
パーティでは、建築家の安藤忠雄さんが「引退などと言わず、生涯大阪の文化を支えていただきたい」と讃えれば、薮中三十二元外務事務次官は「これからもクールオーサカ=素晴らしい大阪へ皆の後押しをお願いしたい」と祝辞を述べた。
関淳一元大阪市長の音頭で乾杯。桂米團治師からは「父米朝のアンドロイドは北村さんの発案。素晴らしいのだが管理が大変」とユーモアたっぷりのスピーチがあり、会場は笑顔と称賛で盛り上がった。
校友会関係では古川好男代議員会議長が祝辞を述べたほか、一軸浩幸前会長ら多数の方が出席。各界からは多士済々の出席者に加えて、ソプラノ歌手佐藤しのぶさんらのビデオレターも披露されるなど、祝賀ムードでいっぱい。
最後に北村さんから「今後は、中欧能楽文化協会の評議員としてヨーロッパでの能楽普及のお手伝いをさせてもらう。56年間も勤められたのは皆さんの温かいご支持のおかげ。ありがとうございました」と、お礼の言葉が述べられ、大盛況のうちに幕を閉じた。
なお、このパーティの模様を収めた冊子とDVDが発行される。出席者以外で希望の方は、若干の余裕があるので葦文会渡部会長(電話090―3283―1816)までご連絡下さい。
(衣笠周司)(三坂友章=0797―85-8031)