式年遷宮「遷御の儀」 寺内会長が外宮で参列
伊勢神宮の第62回式年遷宮で大祭となる、完成した新正殿にご神体を移す「遷御(せんぎょ)の儀」が、内宮で10月2日に、外宮で10月5日に執り行われた。
寺内俊太郎校友会長(昭46D工)は、特別名誉崇敬会員として5日の外宮の「遷御の儀」に招待され、新正殿の御垣内に設営された東幄内で、全国各地の神社から選ばれた神官と崇敬会員400人の一人として参列した。
「遷御の儀」は、照明が消された浄闇の中、午後6時から始まり、太玉串行事などを経て、正殿へ。読み上げられる召立文(めしたてぶん)に従って御装束や神宝を神職たちが捧げ持ち、並ぶ。
天の岩戸の故事に倣い鶏鳴所役が「カケロー」と3声唱え(内宮では「カケコー」)、午後8時、天皇の勅使が「出御(しゅつぎょ)」と3度唱えるのを合図にご神体は正殿を出て、新正殿へ。
雅楽の演奏の中、白い絹垣(きんがい)に囲われた内側を、ご神体を神職らが奉載し、ゆるやかな足どりで新正殿へ向かい、ご神体が新正殿に入った後、御装束神宝も納められ、扉が閉じられて、午後9時過ぎに終了した。
厳かに行われた神事に参列した寺内会長は、「この国に生を受け、恵まれた精神構造の中で成長して、活躍できた者として、国事である遷御の儀に参加できた喜びで一杯です」と感想を述べていた。
なお、寺内会長は、30を超える遷宮行事の内、平成23年11月の宇治橋渡始式と24年3月の上棟祭にも参列している。