村井名誉教授叙勲祝賀会
「生涯現役で研究活動」
12月15日、関西大学100周年記念会館で行われた村井正名誉教授の叙勲祝賀会に100人を超えるOBたちが参加した。
祝賀会は、関大OB代表の上野義治氏の開会の辞で始まり、お祝いムード一色に包まれた。
先生が受章された瑞宝中綬章は、永年にわたる国際租税法をはじめとする我が国の租税法分野における著しい功績が認められたものである。それでも、先生は、この名誉ある章を受けられるか、少し迷ったと仰った。
なぜなら、叙勲の栄を賜ることは、研究者としての卒業を意味するのではないかと感じたからである。
しかし、11月11日に、皇居で天皇陛下に拝謁され、「日本国の象徴、日本国民の統合の象徴」にふさわしいオーラを感じ、この受章が新たな研究のスタートとしての励ましになったそうである。
先生は、最後の挨拶で、「大勢の皆さまに祝宴をして頂き感謝します。私の好きなロマン・ローランの言葉を引かせて頂きます。『生とは休戦のない容赦のない闘いで、人間に値する者は、生を止めるまで闘わなければならない』これを、お礼の言葉とさせていただきます」と結ばれ、生涯現役での研究活動を誓われた。 (三宅一成)