神奈川支部
百名山の筑波山を踏破 古くから山岳信仰の山
神奈川支部(畑修支部長)山歩きの会は、5月22日に第7回の筑波山(つくばさん)登山を開催した。
今年の会のテーマは「関東平野を三方から観る」である。今回はその第一弾として北東部に位置する筑波山に登った。
筑波山は女体山と男体山から成る双耳峰である。最高峰である女体山は標高877mしかなく、日本百名山では一番低い山である。
今回7人の参加者は、筑波山神社で軽く柔軟体操を済ませた後、白雲橋コースをたどり、女体山の山頂を目指した。このコースは、弁慶茶屋跡(標高710m)までが森林浴コース、そこから山頂までが奇岩を楽しむコースとなる。
巨大な落石が岩の間に引っ掛かっている「弁慶の七戻り」に差し掛かると、全員の足が止まり、しばし自然の造形の素晴らしさに見入った。かの弁慶ですら、くぐり抜けるのが怖くて7回戻ったといわれるが、山歩きの会は全員、鼻歌交じりに1回でくぐり抜けた。
身もすくむ絶壁の上にある女体山山頂の岩場から見渡す関東平野や霞ヶ浦の絶景は感動的ですらあった。女体山と男体山、その間を流れる川の名は男女川(みなのがわ)。古くから山岳信仰の対象だった山に登り、性について現代より大らかだった昔を頭に思い浮かべる。
登山道で一番急な御幸ヶ原コースを下山。麓の筑波山温泉「江戸屋」(入浴と食事場所)へ着く頃には、青空が消え去り、遠くに雷鳴が鳴り響き、大粒の雨が襲いかかってきた。走り込んで全員セーフ!(代表世話役 小谷正廣・昭47商)
(畑修=0467-54-0331)