会計人会
相続税・贈与税で研修会 講師は税理士の清水氏
関西大学会計人会(燈田進会長)は、近畿税理士会の認定研修団体として年2回の認定研修を行っている。本年も上半期の認定研修(第19回)を6月16日に大阪キャッスルホテルで開催した。
今回の講師は、税理士の清水喜久子先生(49学文)で、「相続税及び贈与税の税制改正のあらまし(今でしょ!相続税)」というテーマで講演していただいた。
清水先生は、昭和45年大阪国税局総務部に採用後、中京・北副署長、税務大学校大阪研修所幹事、課税一部資産評価官などを経られ、平成23年東山署長を最後に24年に退職され、税理士登録、現在は公益社団法人右京納税協会専務理事に就任されている。
講演の内容は、27年1月1日から改正される相続税及び贈与税の概要について説明された。裁判で争われる相続案件は、遺産額が5千万円以下の事案が非常に多く、5億円を超える案件ではあまり裁判沙汰にはなっていないという意外実情も披露された。
相続トラブルを未然に回避するには、遺言書を公正証書で作成すること等の具体的な回避策についてのアドバイスもいただいた。非課税財産とされているものであっても課税対象になるケースもあるので注意が必要とのことであった。
最後に、活発な質疑応答があり、非常の内容の濃い研修会であった。
次回は、11月10日(月)開催予定の会計人会の総会当日に弁護士の宮崎裕二先生をお招きし、不動産の立退問題等を中心に実践的なお話をしていただく予定である。
(研修担当副会長 玉置栄一)
(燈田進税理士事務所=06―6766―1255)