富田林支部
世界遺産候補地を歩く 第12回歴史散歩の会
富田林支部(杉本孝支部長)では、5月22日に第12回歴史散歩の会を実施し、校友家族も含めて24人が参加した。
今回は、世界遺産候補地の古市古墳群としては、最後まで残った2つの巨大古墳を巡り、主要な古墳は全て巡ることとなった。
講師は、今回も鍋島隆宏氏(平5文・太子町学芸員)に依頼。自作の貴重な資料により、古墳の形体・特色・時代背景等について分かりやすく丁寧に解説していただいた。
コースは、藤井寺駅から津堂城山古墳、雄略天皇陵を巡るとともに、途中にある長尾街道の道標の説明を受けたものであり、歩いた距離は5㎞程度である。
津堂城山古墳は、4世紀末頃の築造と考えられ、大和から河内へと古墳築造が移った初期の大王の陵墓ではないかと考えられている。墳長は208mの大きさであり、石棺も大きく、出土品も豊かである。出土品は玉・鏡・様々な武具、埴輪では水鳥・家・蓋・盾形埴輪が出土している。
雄略天皇陵は、一見すると前方後円墳に見えるが、丸山古墳(円墳)と平塚古墳(方墳)という別の古墳であり、江戸時代の絵図では、丸山古墳が雄略陵とされていた。ここでは、倭の五王の話、古事記や日本書紀の説話として、雄略天皇と顕宗天皇・仁賢天皇による陵墓破壊を巡る話があり、古に思いをはせたものである。
今回の歴史散歩の会で、「大阪に世界遺産」をという思いがより強くなった。来年こそは政府の推薦が得られるように。皆さん方も百舌鳥・古市古墳群を歩かれてはいかがでしょうか。 (幹事長 秦純一)
(秦純一=0721-93-3085)