経済人クラブ
「大リーグに学ぶ勝つための組織と人材育成」
国際ビジネス&スポーツアナリスト タック川本氏の講演を聞く
経済人クラブ(生田圭一会長)第218回例会が、5月14日に大阪新阪急ホテルで開催され、6人の来賓の方々と、新入会員1人、特別参加者を含め総勢61人が出席した。
生田会長挨拶の後、年度最初の例会のため総会を開催し、前年度事業報告・決算報告ほかの総会議事が審議され、すべての議案が原案通り承認された。
続いて、学歌斉唱ののち、早速、第1部講演に移り、講師に国際ビジネス&スポーツアナリストのタック川本氏を迎え、同氏から約1時間に亘り「大リーグに学ぶ勝つための組織と人事育成」というテーマでお話し頂いた。
タック川本氏は、「なぜ成功するのか?」「なぜ二流三流で終わるのか?」を、ビジネスコンサルタントとしてロサンゼルス・エンゼルス等のメジャーリーグで活躍された経験を踏まえ詳しく説明された。また、タック川本氏は日本では吉本のタレントもされているとのこと、ユーモアを交えた語りは参加者の興味を強く引き付けた。
「成功する選手」「二流三流で終わる選手」を多く見てきた川本氏は、「組織」と「人材育成」についてよく質問されるという。それらについて、ルーキーとして5軍に入団し、多くの選手たちが脱落していく中、1軍まで昇格する選手の姿を説明された。
印象的だったのは、メジャーリーグにおいて選手に求められているものは、「人間性」であるということ。技術や知識はあって当たり前だし、仮に技術や知識があったとしても人間性がなければ、それは何の意味も持たないものとなる。例えば、脱落していく選手は、「生意気」だったり、「天狗」になったり、「協調性」に欠けたりするという。
メジャーリーグは、アメリカにおいては単なる競技ではなく、ロールモデルである。例えば、お金をいっぱい稼いで贅沢をするのではなく、寄附をしたりする。そういった社会性が求められるのである。ライバルは敵ではなく、ライバルがいるからこそ、自分が成長できるのである。他人に対する思いやりや感謝ができる人間性のある選手が真に成功する選手であることを説明し、成功の条件として次の5つの項目を挙げられた。「拒否されてもひるまない」「高い理想・理念・夢を持つ」「自分が思った以上の心遣いができる」「自己満足をしない」「収入の何割かを社会のために使える」
最後に、ジョン・F・ケネディが好んで引用した諺、「ものをなくせば小さく失う。信用をなくせば大きく失う。勇気をなくせばすべてを失う」を紹介して講演を結んだ。志水利達副会長から謝辞を述べ、講演会を終了。
その後、講師を囲んでの懇親会では、池内理事長、芝井学長、寺内校友会長のご挨拶、森本名誉顧問の乾杯の後、新入会員及び特別参加者の自己紹介、次々回第220回特別例会の案内、ゴルフ部会からの案内、若手会の活動報告、ボクシング拳四朗関大後援会の案内などが続き、懇親会は大いに盛り上がった。
なお、次回の第219回例会は、9月10日(月)に予定されている。
(幹事 古屋敷 博文・平11総情)
(関大パンセ・木下=06-6368-1054)