神奈川支部
第23回「山歩きの会」 那須・茶臼岳の紅葉を見る
「山歩きの会」では、那須・茶臼岳(100名山1915m成層火山、噴気中)に向かう。ロープウエイを使い一気に山頂近くまでと思っていたが、体が飛ばされる程の強風で運休になったため、通常の登山ルートから尾根をめざした。
時間の都合と強風により、茶臼岳山頂は回避し山頂直下をトラバースし、姥が平・ひょうたん池を目的地とし、登山口へ戻る5km4時間半のコースを歩いた。
天気は快晴、登山口から青空に映える茶臼岳、対面方向に朝日岳1896mのピークがよく見える。歩き始めは木々に囲まれて風は感じられなかったが、登り進むと強風の向かい風で体が飛ばされそうになりながら茶臼岳の溶岩山頂を仰ぎながら尾根をめざす。後ろから小学5年生の団体の元気な声が聞こえていたが、風で聞こえなくなるほどでこの日は最大28mの風、茶臼岳はもともと風あたりが強いので有名である。
視界はよく、少し早い紅葉、白い蒸気、溶岩、青空、のコントラストを楽しみながら向かい風の中進む。山小屋(硫黄採堀用、昭和28年で終了)から茶臼岳をトラバース(山腹の横断)する。山頂の鐘状溶岩、白い蒸気噴気の音(音が出るのは珍しい)、眼下には目的地・姥が平の紅葉が美しく望め、みんな写真タイムで暫し脚が止まる。途中、噴気孔でゆで卵1パックを作る山ガールに出会う。
トラバースから眼下紅葉の景色を眺め、扇状地・姥が平へ高低230mを下る。街近くでは見られない鮮やかな黄色・深紅。来た甲斐はあり、姥が平から少し先の湿原・ひょうたん池にも向かう。池に茶臼岳が映る絶景スポットだが、残念ながらさざ波があり映らず。姥が平で紅葉と茶臼岳を仰ぐ絶景と共に食事をとり、名残惜しいが同じ路を戻る。強風もおさまり快晴の景色を堪能しつつ登山口へ向かう。
いつものパターンで日帰り温泉に向かう。途中秋祭りの山車と出会い、那須高原の秋の雰囲気が一層感じられた。今回の温泉は「鹿の湯」、円形の露天風呂が広くて気持ち良く、某氏が平泳ぎで一周していた。この後ビールと食事で更に盛り上がりいい一日をいい仲間と過ごした。
皆さん、山歩きの会は、春はハイキング、秋は多少の山、を計画しています。安全で楽しめます。どうぞご参加下さい。
(山歩きの会代表幹事 S47経 鈴木慶章)