コロナ禍のもとではあったが、支部長はじめ校友多数の「絶やすわけにはいかない」という熱意により、可能な限りの感染防止策を講じ、川西アステ市民ホールにて午後4時より開催。参加者は校友31人、来賓他4人の計35人。
1部総会では昨年度及び今年度の事業・決算報告があり、本年度役員改正の審議も行われ、全ての審議において承認された。
2部「交歓の夕べ」では、法学部卒の弁護士で、参議院議員の伊藤たかえ氏による「国政報告」があった。氏は最近の政局裏話や国会をめぐる話題に言及され、参加者は興味津々で聴きいった。また、関大交響楽団OB・OGの管弦楽五重奏が披露され、食事を楽しみながらクラシック名曲に癒され優雅なひとときを堪能した。
最後はCD伴奏にて逍遙歌を口パクで静かに口ずさみ、お開きとなった。恒例なら、元応援団の相澤佑勲氏が指揮をとって蛮声を張り上げる場面だが、できなかったのは残念だった。ともあれ、無事に挙行でき、川西支部のさらなる団結を図ることができた。
2020年9月アーカイブ
2020年度校友総会(ライヴ動画配信)について
8月3日付で校友の皆様に校友会Webサイトにてお知らせいたしました、標記行事の概要および議事の詳細につきまして以下のとおり周知させていただきます。
※当日はライヴ動画配信のみとなり、会場におこしいただくことはできかねます
1 開催概要
(1) 日 時 2020年 10月 18日(日)開会12:30~ 13:30終了予定
(2) 式次第
学 歌 斉 唱 関西大学応援団指揮
会 長 挨 拶 会 長 寺内俊太郎
来 賓 挨 拶 学校法人関西大学理事長
関西大学学長
会 務 報 告 総務部長 大東 恭治
議 事(任期満了による代議員の改選) 議 長 寺内俊太郎
感 謝 状 贈 呈(校友会組織顕彰・個人表彰等)
奨学生証授与
応援歌斉唱 関西大学応援団指揮
【議 事】
1 任期満了による代議員の改選について
代議員の改選については、代議員の任期満了となる年度の校友総会において、議長(会長)より校友みなさまに改選について諮り、その選出の方法を提案し選出することとしております。
しかし、今回の総会は、このコロナ禍のなか感染予防のために、校友会本部執行部による出席として、ライヴ動画配信で議事内容を校友みなさまにお届けすることとしました。
このようなことから、今期の代議員会の改選については、本案内状をもって、議長からあらかじめ校友みなさまに改選に係るご提案を申し上げ、ご審議いただく扱いとさせていただきます。
ついては、下記の提案について、ご異議等があれば、10月12日(月)までに書面にて校友会事務局までお知らせいただきたく、よろしくお願いいたします。
校友会会則(抜粋)
第9条 本会に次の役員を置きその任期は4年とする。
(略)
代議員 1500名程度
第13条 代議員は、総会で校友会員の中から選出する。
2 任期満了による代議員の改選についての選出方法について(提案)
従来の改選方法に倣い、選考委員会を設置して、1500名程度を選出することとしたい。また、選考委員会の選考委員の数については30数名として、その人数と人選については会長に一任とすることをご提案したい。
もとより、代議員の選考にあたっては、代議員の任務の重要性に鑑みて、校友会組織全体の意思を反映し、年代等のバランスを保った人選に努めることとしたい。
なお、この提案にご異議等がない場合は、提案に賛成をいただいたものとして取り扱わせていただきますことをあらかじめご了承願います。
おって、選考委員の人選結果等については、機関誌『關大』(11月号)に掲載し、校友みなさまに報告させていただきます。
関西大学校友会事務局
〒564-8680 吹田市山手町3-3-35 関西大学校友・父母会館内
TEL 06-6368-1121(大代表)
FAX 06-6380-8476
E-mail koyukai@ml.kandai.jp
昨今のコロナウイルス感染拡大防止に配慮し、オンライン会議アプリのZOOMを活用して開催しました。参加者は「ミーティングスペース」にアクセスし始め、最終的には30人ほどが繋がりました。18時、楠副代表幹事の司会進行により開会。学歌斉唱の後、生田会長のご挨拶。WEB例会開催となった趣旨のご説明をいただきました。
その後、コロナ禍での現況・仕事の取組みについて3人の会員からお話いただきました。
1人目は杉江様(平成2年商学部卒・三興物流株式会社代表取締役社長)による講演。自社のご紹介(300台の車両を有し、幅広い物流サービスを展開)や、物流業界の現状を発表されました。事業のボリュームゾーンとなっている、卸からスーパーなどの流通店舗へ商品を届ける「商業物流(中間物流)」や「消費者物流」が活況で、休む間もないほどだったとのこと(トイレットペーパー不足の際は徹夜で業務にあたられた)。その他、住宅関連、ホテルへのリネン関係の業務を展開されるなか、住宅関連は巣ごもり需要等で堅調だったが、ホテル関連は客室稼働率に連動するため、ほぼ壊滅的とのお話し。仕事を行う際にはマスク着用と消毒の徹底などに従業員全員が気を遣い、安全に業務を回していることなど、実情についてもお話しいただきました。最後に、今後のデジタル化・自動化への構想や人材確保についてなど、変化する情勢にしっかりと対応していくとの経営姿勢を語られました。
続いて、門脇様(平成22年法学部卒。lifestyle consulting inc代表)の講演。自己紹介と起業のきっかけまでのお話をいただきました。大学時代は「陰キャラ」で、オービック入社後は、昼はサラリーマン、夜はDJという二足の草鞋を履く生活を送っていたそうです。「事業(会社)がしたい」という目標があり、自分の強みを思案したところ、もともと好きだった「音楽」を武器にしようとDJを始めたとのこと。外資系高級ホテルのイベントでは「日常的に英語を使う」ので、留学せずとも英語能力が上達したという経験から、「これをビジネスにできないか」と、会社を立ち上げられたそうです。lifestyle consulting incの事業は英語力を高め、自分(顧客)の人生をより良くしたいという理念のもと、「隙間時間を活用して英語を教えたい人」と「英語を学びたい人」をつなぐマッチング活動に、音楽イベントなど遊び要素を盛り込み差別化を図っています。現下においては「衛生面対策」「オンラインレッスンの開講」「今できることをやる」の3つを念頭に、特に「今できることをやる」という思いは、起業早々にコロナ禍となった経緯もあり、社会の状況変化にしっかり対応していく、という強い思いを感じる言葉でした。
最後は、永尾経済人クラブ副会長(昭和61年法学部卒。白ハト食品工業株式会社代表取締役社長)の講演。目下、打撃を受けている「外食」「観光業」「イベント関連」の全てに当てはまり、特にオリンピックでは90会場が中止に追い込まれるなど、「コロナの影響を受けた、日本を代表する企業」との説明がありました。実際、インバウンドや出張も制限された影響で、新大阪の店舗は最も落ち込みが大きい時期で前年度3%、現在はようやく30%まで戻ってきたとご説明がありました。経営者として優先順位を決め、「やれることをやる」「ピンチをチャンスに変える」ことを意識され、特に以下を実行されました。
① 社員について
・19人の新入社員は全員リモートでの業務を行わず、農業をしてもらった
・将来から逆算すると、必然的にコロナを理由にした解雇は行わない
・役員以外の減給をしない
② 社長が暗い顔をしない
社員がワクワクできるように、明るい未来を提示するように心がける
③ DX(デジタルトランスフォーメーション)にシフトしつつ良い「群れ」を作る
・アナログエクスチェンジと称して、少人数の飲み会を開催するなどコミュニケーション強化を図った
・短時間でも「会いたい」と言ってもらえるよう、人間的な魅力を作る努力をする
また、「35年前のご自身の原点回帰」について、「ミナミ・道頓堀活性化」の取組み、農業を通じて茨城や福島などで展開している「SDGsモデル事業」のご案内など、いまだからできることというポジティブな思考や発想を随所に散りばめられたご講演をいただきました。
最後に質疑応答をいただき、例会は終了。「場所を選ばない」というオンライン特性により、普段は参加が叶わない遠方からの会員のご参加もあり、素晴らしい例会になりました。
今後、ペーパーレス化・議事録のデジタル化・働き方や企業の就業スタイルなど、確実に世の中が変わってきていることを実感した会でもありました。
(平成10年社会学部卒業 経済人クラブ事務局 関大パンセ 寺本 和史)