経済人クラブ
ハイブリッド形式(会場&Web)で 第231回例会を開催
関西大学経済人クラブ第231回例会を開催しました。未だコロナウイルスの終息が見えないなか、緊急事態宣言が延長され中止もやむを得ない状況でしたが、この1年半、会場で開催できていないことも鑑み、運営委員会で何度も検討。最終的に役員会での協議結果、大阪新阪急ホテルの会場と、Zoomを使ったWebとのハイブリッド方式で開催する運びとなりました。会場ではソーシャルディスタンスと感染防止対策を徹底し、講演のみで懇親会は開催せず、お持ち帰り弁当も中止しました。
来賓6人を含む70人とZoom22人の計92人がご参加。楠副代表幹事の司会で開会、学歌斉唱、永尾新会長の挨拶の後、ご逝去された森本靖一郎名誉顧問と栗原照次郎相談役のご冥福をお祈りし黙祷を捧げました。5月に当クラブ会長を退任された生田相談役と、長年にわたり校友会にご尽力いただいた寺内前会長に、感謝を込めて花束が贈呈されました。また、来賓を代表して芝井敬司理事長、前田裕学長、田中義信校友会長からご挨拶をいただきました。
校友会副会長で株式会社コノミヤ代表取締役社長の芋縄隆史様に、『「すべてはお客様のために」~お客様に愛され好まれるスーパーコノミヤ~』というテーマで講演いただきました。城東区鴫野で昭和30年に衣料品店として創業した「好屋(コノミヤ)」は、昭和37年に火災で店舗を焼失、何とか残った商品を販売したのがスーパーマーケットの始まりでした。その際、お客様からの温かい言葉や応援をいただいたことを忘れず、恩返しの気持ちとともに社会貢献をするという基本理念で事業を続けられています。昭和47年10月にコノミヤ1号店(鴫野店)がオープン、小学3年生から手伝いをしていた芋縄社長ですが、幼少期は身体が弱く病気がちだったそうです。関大一高校に入学してアメリカンフットボール部に入部、関西大学でも活躍され、当時2部リーグだった部を1部に昇格、勝って涙する貴重な経験をされました。卒業後は株式会社コノミヤに入社、32歳で社長に就任。他社が撤退した店舗を買収、独自の経営理念とノウハウでその店舗の売上をアップさせ、M&A等で順調に拡大。現在では92店舗、従業員数7500人、グループ売上高1300億円までに成長しました。2020年においては、業界売上規模では6番目ですが、成長率はダントツのナンバー1を達成しています。
また、スーパーマーケットだけでなく以下の7つの事業を経営されています。
①スーパーマーケット事業(コノミヤ・トヨダヤ・おくやま・ワンダー)
②フードバンク事業(食品ロス削減)
③外食事業(ちゃんこ・焼肉『好屋』)
④スポーツ事業(なでしこリーグ『コノミヤ・スぺランツァ大阪高槻』)
⑤エネルギー事業(太陽光・ガス発電、蓄電、販売)
⑥アグリ事業(鎌田牧場)
⑦リース・システム事業
ボーイスカウトやアメリカンフットボール、交通事故で「世の中に生かされている」と感じた経験をもとに、人生のゲームプランを立て、従業員・取引先・お客様を幸せにすることを目標に経営されています。高規格救急車や救急艇の寄付のほか、読売テレビ24時間TVに23年間協賛、親子文楽体験・食育体験や18都市と災害物資協定を締結するといった社会貢献。そして「提供する商品やサービスを通じてお客様や地域社会に貢献」「すべてはお客様のために~お客様への恩返し~」の精神で今後も事業発展に努めると締め括りました。仁井副会長から謝辞をお伝えし、閉会となりました。
終わりに、芋縄様には、昨年より3回のご講演キャンセルにもかかわらず、快諾いただいたことに感謝申し上げます。皆様も芋縄様のお人柄と経営理念に共感され、講演に満足されていました。一日でも早くコロナウイルスが終息し、心置きなくお会いできることを願っています。
代表幹事 村上康司(平成6年法学部卒)