校友会では2023年度活動方針のひとつに、留学生との交流推進を掲げています。校友会河内長野支部では関西大学国際部や河内長野市の協力の下に、留学生を招いて河内長野駅近くで校友が経営する「天野酒」の酒蔵見学を行いました。7つの国・地域からの留学生13名は、校友の桝井繁春河内長野市副市長や英語通訳を担当する支部校友らの出迎えを受けて藤田高夫副学長(国際部長)と酒蔵に入り、仕込みタンクで膠が活発に発酵している様子など、日本酒の製造工程を蔵主の西條陽三副支部長の案内で見学しました。
その後、酒蔵に併設する江戸時代末期に建てられた登録有形文化財の建物を利用したレストラン「大阪産料理 天空」に移動、河内長野市教育委員会文化財保護課課長代理の太田宏明校友から「河内長野市の文化財と観光~中世の歴史文化遺産の魅力~」と題して、パワーポイントを使い、英語も交えた講義を受けました。真言宗開祖の空海が開いた世界遺産の高野山に京都や大阪から向かう2つの高野街道が合流するのが河内長野市であり、高野街道沿いにある「天野酒」の酒蔵周辺で歴史的景観の整備を市が進めていることや、市内には国宝や重要文化財の寺院建築や仏像が多数あること、明治になるまで女性の参拝が許されなかった高野山に代わる「女人高野」のひとつが市内の「天野山金剛寺」で、中世には酒造りを行って織田信長に献上し「天野酒」の名前の由来になっていることなどについて説明がありました。
講義後は、甘口か辛口などを当てるクイズ形式で「天野酒」の利き酒を行い、全員が田中義信校友会会長とともに「天野酒」の梅酒や甘酒の試飲を楽しみました。校友会には全国に121の地域支部があり、今後は各支部の特色を生かして、留学生と交流を深めることが期待されます。
2023年2月アーカイブ
校友会本部より田中義昭副会長、荒堀善文事務局長をお迎えして、東北経済人クラブ主催の新春互礼会を仙台ガーデンパレスにて開催いたしました。開会に先立ち、昨年12月30日にご逝去された副会長・福重剛先輩追悼のため、黙祷を捧げました。
第1部は、社会学部客員教授で、学生時代の憧れの先輩である越前屋俵太先生のトークショー。俵太先生は、『探偵ナイトスクープ』『TVーJACK』の"俵太の大きなお世話""俵太の生き物バンザイ"など、当時の映像を織り混ぜてコミュニケーションの極意について講義いただきました。また、書家俵越山先生のユニークな作品やパフォーマンスもご紹介いただき、会場は爆笑の渦で盛り上がりました。
第2部の新春互礼会では、俵越山先生直筆の色紙やグッズ即売がおこなわれ、会員からのサインや写真のリクエストにも快くお応えいただきました。
報告 会長 星康夫
3年振りに、関西大学政治学会(吉田之計会長)の第39回総会を肥後橋「徐園」にて開催した。三木圭恵・衆院議員、笹川理・大阪府議、山本憲宥・奈良市議、西岡友和・吹田市議の校友議員を含む37人が参加。第1部総会では、来賓の前田裕学長と谷康司校友会副会長から御祝辞を頂戴し、吉田会長再任を含む役員改選等の議事を終えた。第2部は、本会会員で岸和田市副市長の堤勇二氏(昭54法)による記念講演「地域創造と都市経営」が行われた。連携協定を締結した岸和田市と関西大学の将来展望を含め、堤氏は関西発展への熱い思いを披露され、出席者一同大きな感銘を受けた。第3部の懇親会は、藤井昭三顧問の音頭による乾杯で開宴。初参加会員のスピーチなどを挟み、校友会事務局課長奥田惠造氏のリードで逍遥歌を合唱、芳村公義副会長の音頭による万歳三唱、中野寛成顧問の挨拶で散会した。(幹事長 清水康市)
大阪新阪急ホテルの会場とZoom利用のハイブリッド形式で開催、来賓7人と会員53人及びゲスト8人がご出席、東北経済人クラブもリモートで参加いただきました。楠隆夫副代表幹事の司会で学歌斉唱、永尾俊一会長より開会挨拶をいただきました。1963年創業の経済人クラブが60周年を迎え、来たる第240回は還暦記念例会が実施されることが周知され、参加を呼びかけられました。その後、会員の三原様より、今回の講演をいただくアズワン株式会社代表取締役社長の井内卓嗣様を紹介いただき、「コロナ禍の研究医療の成果加速に貢献する~関西EC企業のグローバル展開~」というテーマで講演がスタートしました。
■アズワン株式会社ついて
元々は、大学や研究所向けに実験器具のカタログ通販を行ってきた、創業90年の卸売企業。現在は「研究」「医療・介護用品」「産業」事業におけるプラットフォーム型企業として業界トップシェアを誇り、研究に必要なほぼ全てをワンストップで揃えられるサービスを提供されています。さらに、研究器具販売だけでなく、研究者の困りごとになっている"時間がない""お金がない""もったいない"といった課題を解消するべく、レンタルや中古販売・研究受託もプラットフォーム内で提供されています。また、ITやロボット等の先進テクノロジーを活用した業務改革にも積極的に取り組まれています。問いわせを全てシステムに登録することで、研究者からの専門的な質問にオペレーターが即答できる体制を整えられました。なかでも、最新価格や在庫情報を含む業界のあらゆる商品情報を保有するデータベースを作成し、業界全体の業務効率化に貢献されています。
■井内社長の人生について
大学卒業後、商社マンのお父様の影響で、スケールの大きい仕事をしたいと鉄鋼商社に就職。鉄筋販売の部署では、取次のタイミング次第で大きく理財が変わるため納期どおりの納品が難しく、現場とのトラブルが絶えませんでした。また、勤務後に営業の飲み会に参加し、会社で雑魚寝をするような生活からうつ病になってしまい、20代を廃人のように過ごされたとのこと。結婚を機に、義理のお父様の家業を継ぐため、当時の株式会社井内盛栄堂に転職されました。小さい会社を手伝うつもりで入社されたそうですが、成長が加速する会社を見て、不安も感じたそうです。40才で社長のバトンを渡され、同じく養子として社長を継がれた先代の「自分のカラーを出し急ぐな」というお言葉から、じわじわと会社を変えていこうと決意されました。20代に経験したつらい思いを若い人にはさせたくないと、一番大事な人に勧めたくなるような「よい会社」を目標に、改革に取り組まれました。社内情報をオープンにするとともに、退屈な業務をRPA化させてクリエイティブにつながる真面目な雑談会「本音で語る会」を社内に浸透させたことは、データベース構築の成功にも繋ったそうです。最後に、本間敏司副会長からの謝辞と経済人クラブからの謝礼をさせていただき、閉会となりました。
(平成29年外国語学部卒 経済人クラブ事務局 関大パンセ 向井 琢磨)
令和5年度の芦屋支部総会をホテル竹園で開催。来賓や支部会員など総勢73人が集まった。昭和・平成・令和の卒業生が集うこととなった総会は、開会前から熱気に包まれ、開会を告げる学歌斉唱を待ちきれない雰囲気であった。
総会の部は、参加者が心をひとつにしたアカペラによる学歌斉唱で幕を開け、依藤支部長の開会の挨拶に続き、コロナ禍のため2年間開催できなかった間に交代した新旧役員の紹介がなされ、中尾前支部長に感謝の気持ちを込めて花束が贈呈された。来賓を代表して芝井敬司理事長、前田裕学長、田中義信校友会会長にお祝いの言葉をいただいた後、議事として、事業報告・会計報告・監査報告・事業計画が承認された。
懇親会の部は、昭和32年卒である冨田会員の音頭により乾杯がなされ、司会者の指名により登壇した初参加となる若手会員の自己紹介などで会場は和やかな雰囲気に包まれた。そして、應援團の迫力ある演舞に魅了され、会場のムードは最高潮に達した。3年振りの開催で、会場は旧交を深める校友の温かさに満ち溢れ、参加者全員による逍遥歌の斉唱により散会した。