活発な支部活動

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富田林支部
第21回歴史散歩の会 なら町・元興寺跡を歩く

富田林支部(森岡愼治支部長)歴史散歩の会では第21回を実施し、校友家族も含めて24人が参加した。4回続いた山の辺の道を歩くシリーズが終了し、今回はなら町に点在する元興寺跡を歩いた。講師は、今回も鍋島隆宏氏(H5文・富田林支部校友)に依頼。自作の貴重な資料を使って、さまざまな遺跡を分かりやすく丁寧に解説していただいた。
まず、三条通が平城京三条大路や春日大社参道であることの説明があり、JR奈良駅を出発して最初の訪問地第9代開化天皇陵へ向かった。開化天皇陵は全長105mの前方後円墳である。開化天皇は欠史8代の天皇の一人で、実存が疑われている。
次に、率川(いざかわ)神社を訪れた。奈良最古の神社で593年に起源をもち、神武天皇の皇后を祭神としている。中世以来、興福寺・春日大社と関係が深く、現在は大神神社の摂社となっている。
続いて、なら町に点在する元興寺(がんごうじ)の遺跡を見学。まず、奈良資料保存館を訪れた。ここは、元興寺講堂の礎石及び近世・近代の貴重な資料を展示している。次の奈良町物語館は町家を改装していて、ここには元興寺金堂の礎石があり、NHKのブラタモリでも紹介された。次に、華厳宗元興寺(元興寺東塔跡)へ。五重塔は興福寺のそれをしのぐ大きなものだったが安政6年の火災で焼失、現在は塔跡の礎石がそのまま残っている。ここで昼食とし、世界遺産での食事となった。
その後は御霊神社(元興寺南大門跡)を通り、元興寺極楽坊を訪れた。現在は元興寺と号し、真言宗西大寺の末寺となっている。本堂には智光曼荼羅が安置されており、法輪館(収蔵庫)には奈良時代に作られた10分の1スケールの五重小塔が安置されている。極楽坊禅室の屋根には明日香村の飛鳥寺の瓦が多数移築されていて、他の瓦とは色合いや葺方が違い、見分けることができる。
最後に興福寺の五重塔を訪ね、近鉄奈良駅で次会及び総会への参加をお願いして、解散。本日の距離は4㎞余りだった。
(副支部長 秦純一)

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