経済人クラブ
第239回例会を開催
阪新阪急ホテル紫の間で、関西大学経済人クラブ第239回例会が、オンラインとハイブリッド形式で、ご来賓・会員・ゲスト参加者を合わせて62人で開催されました。
第1部は、荻野真志幹事の司会のもとで開催され、永尾会長の挨拶では、次回の第240回例会が経済人クラブ設立60周年の記念例会であることが述べられ、関西大学の学是である「学の実化」の申し子である私たちの経済活動が伝わるように企画されていることが報告されました。また、新たな経済人クラブとして福岡経済人クラブの設立総会が11月15日に行われることも紹介されました。続くご講演は、講師に昭和55年関西大学工学部科を卒業され、現在は株式会社日本スペリア社代表取締役社長西村 哲郎氏をお招きし、『カーボンニュートラルを目指す電子実装のはんだ付け最前線』~世に溢れる電子製品の実装に欠かせないはんだ接合の信頼性と脱炭素の追求~、と題してお話していただきました。
西村氏は大学卒業後、すぐに西村氏のお父様が1966年に設立された日本スペリア社に入社され、それ以来、はんだ付け・ろう付けに関する研究開発を続けてこられました。日本スペリア社の優れた製品は多くの顧客から評価され、使用されることとなりました。ローカルコンテント要求から現在では13か国に進出されています。また本日2023年9月11日にマレーシア新工場の登記が完了したというご報告もありました。
また、その製品のライセンス供与は30社に及び同社の製品規格がISO9453(403)として記載されているということです。さらにNASA、ペンタゴン、航空機産業、電子関連産業などと国際共同研究ネットワークの場で活躍されています。
脱炭素の分野では、同社製品が巻かれていたプラスチックボビンをなくすことにより、プラスチックの使用量を削減し、また接合するときに使用する電力を削減することができる低温接合技術を開発したことをご紹介いただきました。この技術による電力削減量は640GWhに達し、CO2削減量は23万トンになるとのことです。
第2部の司会は糸野慎一郎副代表幹事に移り、ご来賓として芝井敬司理事長、前田裕学長よりご挨拶をいただきました。お二人からは知財の重要性についてお伝えいただきました。
田中義信校友会長の乾杯のご挨拶で懇親会がはじまり、新入会員やゲストの紹介などが行われました。安岡 優子副代表幹事の挨拶により盛会のうちに閉会となりました。
副会長 山﨑 康裕(1981年工学部化学工学科卒)