活発な支部活動

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物流関大会
海外視察研修旅行

物流関大会(会長:センコーホールディングス福田泰久社長)は7月20日~24日の4泊5日の行程で台湾(高雄・台北)を訪れた。先入り、関空発、成田発、上海発、旅中参加者を含め22人での視察団である。関空発の14人は10時集合であったが、全員時間前には早々と搭乗手続きを終え、定刻12:10発のエバー航空機(BR181便)に乗り込んだ。日本と台湾の時差は1時間。気候は日本も猛暑であり、台湾も同じくらいの暑さであまり温度差を感じない。現地時間14:30に高雄空港に到着した。高雄空港では先着されていた福島からお越しの松永様とご子息及び社員の大隅様の出迎えを受け、バスに乗り込み宿泊先の高雄グランドハイライホテルに到着。高雄グランドハイライホテルは現地では「漢来大飯店」と呼ばれ1,2を争う高級ホテルであるとの事。その後1時間後に成田発の福田会長以下3人と上海発の松田様もホテルに到着。しばし自室で休憩の後、午後6時にホテル10階の「紅陶上海湯包」レストランに全員集合。結団式と懇親夕食会に移った。
視察旅行アテンドを頂く当会会計担当の小澤様(菅原運輸倉庫社長)の司会により、まず始めに福田会長が結団式の挨拶を行った。乾杯の発声は最年長との事で野田様(河西運輸会長)が行い、懇談食事会が開催された。その後は市中散策、カラオケ、自室など各自由行動にて就寝。
2日目の21日はゴルフ組と観光組に分かれた。ゴルフ組は「高雄ゴルフクラブ」9人3組が参加、藤原ゴルフ部会長(当会副会長、藤原運輸社長)が進行責任者となり、台湾でのゴルフプレーを楽しんだ。観光組7人は台湾最南端のビーチリゾート地で台湾のハワイと称される「懇丁」観光に出かけた。筆者は3人で同行の木野田様のご友人で台湾在住の大石様にアテンド頂き、日本統治時代が偲ばれる旗山に向かい、日本が建設した「武徳殿」「旗山小学校」「神社」「約100年間も利用されている石橋」などを見学し、中国本土福建省などから台湾に移り住んだ「客家人」の多い美濃に向かい、当時の警察派出所で防空壕も見学、「客家料理」を頂き、台湾茶の店に寄り「高山茶」を何杯も飲み、「客家文物館」にも足を運んだ。ホテルに帰る道中で「マンゴーアイス」を頂いたがとても美味であった。台湾は消費税が無いので、土産物、飲食代などの支払いはメニュー通りで分かり易い。夕食は歩いて300mの距離を暑いので21人でバスに乗り込みレストラン「紅毛港海鮮餐庁」にて台湾海鮮料理を食べに出かけた。円形の大テーブルに全員着座しての食事は壮観であり、乾杯は副幹事長の上村様(センコーホールディングス常務)が行った。食事後は「六合二路夜市」の散策をし、ホテルへ戻り就寝。
3日目の22日はヤンミンターミナルの港湾施設見学に出かけた。エバー海運(長栄海運)の7号ターミナル見学であるが広大な敷地にある港湾施設である。一行は説明会場へ案内され、YouTube映像を説明と共に鑑賞した。膨大な数のコンテナは貨物船からの降ろし、トレーラートラックへの積み込み作業は全てコンピューター制御されオペレーションセンターで管理されており、人力による荷役作業は行われていないハイテク設備であった。昼食は「高雄輸品ホテル港都茶樓」にて飲茶料理であった。台湾の飲茶料理は世界的に有名で次から次へと運ばれてくる種類の違う点心で満腹になった。一行はこのあと高雄市中に向かうがベトナム同様スクーターバイクが多いのが印象的であった。高雄の左栄駅から新幹線で訪問先第2の都市である台北に向かった。台湾新幹線は日本の見慣れた新幹線であり、皆様ゴルフバッグやスーツケースを持ってグリーン車に乗り込んだ。左栄駅から台北迄は約1時間半の移動であるが、疲れた体を癒すには良い時間であった。
台北では当初の計画では「圓山大飯店」泊の予定であったが、このホテルは政府が管理するホテルで翌日に政府の要人会議が行われるとの事でホテルが事前に変更になりホテルオークラ「大倉久和大飯店」に宿泊する事になった。このホテルも超高級ホテルで、ホテルマンの言動もとても礼儀正しく気持ち良いものであった。夕食は北京料理の老舗名店「逸香樓」にバスで全員移動。この夕食会場からは日本で仕事を済まされた、校友会副会長の芋縄様が合流参加され乾杯の発声を頂いた。夕食後は有志参加にて上海から来ていた松田様(センコー)の案内で近くのラウンジでカラオケを夜遅くまで楽しんだ。
翌23日、ゴルフ組は10人で名門「台湾カントリークラブ」に出かけ1ラウンドプレー。観光組7名は「故宮博物院」行き、蔣介石が戦禍から逃れる為に中国から台湾に持ち出したと言われる膨大な至宝の展示を鑑賞した。有名な白菜の翡翠彫刻は他国へ貸出中との事であったが、その他の名品の数々は添乗員の麗琴様の案内説明を聞きながら拝見する事が出来た。
特筆すべき出来事で当日は年に1度しかない台北の特別な日であり、午後1時30分から2時までの30分間、台湾北部全土で「防空訓練」がなされる事があった。観光組は昼食後、世界的に有名になった「カバラン蒸留所」到着。暫くして空襲警報が鳴った。「ウーウー」という大きなサイレンが鳴り響き、身近に戦時を想定した訓練がなされる。市民は自宅或いはビル等の屋内に姿を隠し、自動車は訓練が終わるまで路肩に留め置かねばならない。海外からの渡航者も例外ではなくこの訓練に参加せねばならない。防空訓練に従わない者は法令に基づき罰金が科せられるとの事であった。平和な日本では考えられない貴重な体験ができた。「カバランウイスキー」はウイスキー樽を輸入し内板の焼き加工の後、酵母原酒を入れ寝かせて作る。ウイスキー樽の種類により様々な香りに変化する絶妙な味わいのあるウイスキーであり世界金賞も受賞する名品である。最終日の夕食はホテルオークラの3階「桃花林」の個室で広東料理を頂くと共に「解団式」となった。
福田会長から「何回か台湾には来たことがあるが、今回ほど親日を肌で感じたのは初めてである。最後の夜を楽しんで欲しい」との言葉の後、筆者である栗尾(当会幹事長、大和運送会長)から乾杯の発声があり豪華な料理を食した。しかしながらこの頃、台風3号が徐々に台湾に接近しており、台北も翌日には直撃するような模様で、帰路の飛行機が飛ぶかどうか不安な夜でもあった。翌朝は風雨が激しくなりつつあり心配の中、第一陣が桃園空港へ向かったが、無事に帰路に就けた。その後、上海に帰る松田様のみ欠航になり2日間台北で足止めになったが、その他の皆様は無事予定通り日本へ帰る事が出来た。貴重な体験も出来た視察旅行は大成功であった。
物流関大会 幹事長 栗尾尚孝 記

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