校友会の活動

海外の校友会

パリ関大会
フランス "パリ関大会" に参加。

 フランスはパリで関大校友が集まる会がある!というビッグニュースが舞い込んできた。事実が判明したきっかけはパリの大学院に学ぶ森岡美晶さん(平17総合)が、「パリには他大学のOB会はあるが、関大のOB会があれば是非参加したい」という、校友会本部への連絡だった。
 2月にパリ滞在を予定していた私は、パリ関大会の世話係という薛(せつ)善子さん(昭62社)に連絡をとったところ、滞在時期に合わせてメンバーに集まりましょうと声をかけてくださった。日時も場所も決まり、10名もの参加があると聞いて、嬉しい悲鳴を上げた。機関誌「関大」をはじめ関西大学の各種グッズをトランクいっぱいに詰めてパリに飛んだ。
 事前に校友で関西大学理事、元朝日放送社長の西村嘉郎さん(昭35文)に無理をお願いして、当日夕方にパリ在住の校友とともに朝日放送パリ支局を見学させていただくことにした。エッフェル塔が真正面に見え凱旋門まで華やかなシャンゼリゼ通りを見下ろす素晴らしい眺めを満喫し、業務内容などについてお話を伺った。6月には校友の落語家桂文枝さんが司会を務める同局の人気番組の収録がパリで行われるとのことで、そのポスターを預かり、参加者募集にパリ関大会が一役買うことになった。

 そのあと、みなさんが集まる店へ。メンバーで飲食業を営む松本三夫さん(昭和54商2)がオペラ座近くにオープンしたばかりのレストラン/ワインバーだった。松本さんは焼肉店も経営していて、先日は桂文枝さんもそちらを訪れたそうだ。野球部の先輩に呼ばれて卒業後すぐパリに渡ったという。日本人離れした雰囲気の紳士は山口清治さん(昭46法)。長年仕事でパリ在住、悠々自適の優雅な暮らし。世話役の薛さんは娘さんと参加。翻訳業を営み現在のパリ関大会をとりまとめる活動的な女性で、校友会本部との連絡の要となる女性だ。
 ボート部でいっしょだった女性メンバーふたりも初めて参加した。堂崎真紀さん(平9社)は現在フランスの大手銀行に勤めている。辻本和加子さん(平9法)はパリ近郊に在住で不動産会社に勤務。父親も関大卒という関大ファミリーである。日本の総合スポーツ用品メーカーのパリ支店長、中井直さん(平3商)は多忙中、駆けつけてくれた。ロンドンで6年勤務後パリに。海外生活が長い国際派ビジネスマンだ。
 村口照夫さん(昭48法)は商業物件や住宅を扱う不動産業をはじめ、ユニークなアイディアで食糧品関係でも手広く事業を展開。オペラ近くのパッサージュを日本人街にと企画中とか。旅行代理店勤務の丸山紀子さん(昭55商)とは仕事関係で連携している。丸山さんは添乗員でパリに度々来ていて、ついに住みついてしまったという。

 以上、校友9名が参加する賑やかな会となった。まさかパリで関大の学歌を聴くとは思わなかったが、お店でCDを流してもらい、みんなでくちずさんだ。残念ながら参加できなかった建築家、祖川健さん(平20工)は美術館の改修など、フランスの様々な建築プロジェクトに携わる活躍ぶり。
 1990年代から10年前ごろまでは起業家をはじめ、商社、ファッション業界、航空会社駐在員のOBを中心に集まり、華やかな活動を展開していたそうだ。現在のパリ関大会で一番の先輩格である石井襄さん(昭44法)は、当時のメンバーから帰国者が出たあとも関大のOB会を精力的に牽引してきた。
 様々な理由や状況でパリに住む校友が一年に何度か集まって、異国に住む仲間同士、貴重な情報を交換し助け合い、確かにつながっている。強い関大の象徴がアジアだけではなく、ヨーロッパにもあった。国際的に活躍し世界に羽ばたく校友たちとつながっているというのは、なんと誇らしく嬉しいことだろう。今後、パリでの滞在、観光、ビジネスなど多方面で、本国日本の校友とも交流していけたら理想的だ。関大からフランスの大学等に留学する学生や関大に留学生として学んだフランス人も加われば、さらに活性化するにちがいない。パリ関大会の今後益々の発展を願ってやまない。
 

(広報部 山本淑子)

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